話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、ラグビーアニメ「ALL OUT!!」です。トムス・エンタテインメントの國府田崇裕プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
--作品の概要と魅力は?
ラグビーをテーマとした講談社のマンガ「ALL OUT!!」を原作としたアニメ化作品で、ラグビー経験のない主人公・祇園健次がラグビー部に入部し、たくさんのチームメート、他校メンバーと出会い、ラグビーというスポーツを通じて、チームとしてそしてプレーヤーとして成長していく物語となっています。作品の魅力としては史上初のラグビーのテレビアニメということはもちろんですが、各キャラクターが個性をもっており、おのおのの背景、そしてキャラクター間にドラマがあり、そのドラマをストーリー上だけでなく、ラグビーのプレーシーンでもかいま見ることができることです。
--アニメにするときに心がけたことは?
原作にある前述したキャラクターのドラマをアニメという方法でしっかりと伝えること。また原作で魅力あるラグビーのプレーシーンのカットを忠実に描き、また原作では伝えられないアニメならではの演出により、ラグビープレイシーンに臨場感を持たせるということを制作チームとして心がけています。リアルなラグビーを追求するため、ボールをキックする音、タックルの音なども実際の音を収録し使用しています。
--作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
私自身ラグビーを経験しており、本作品に関われたこと自体がうれしく思っています。他作品でもそうだと思いますが、アニメを制作する中で数多くの関係者、制作現場のスタッフ、キャストの皆様が全力でこの作品の制作に取り組んでおり、ラグビーでいう「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE」同様、良い作品を作りたいという数多くの気持ちが一体となっている雰囲気を感じられることがうれしく思います。大変なことと言えば、ラグビーを題材とした作品のため、登場人物が多い(試合でも1チーム15人と団体スポーツで、一番プレーヤー数が多いスポーツ)、人と人がぶつかり合う描く上で複雑なシーンが多く、制作現場のスタッフの皆さんへの負担が大きいことですね。
--今後のみどころを教えてください。
籠コーチが神高ラグビー部に伝えるメッセージ、ラグビー部チームメンバーが抱えるさまざまなドラマは胸を打たれます。多くのキャラクターたちが物語を素晴らしいものに仕上げてくれています。またライバル校の魅力的なキャラクターが数多く登場し、個性的なキャラクターたちが繰り広げる白熱した試合シーンは圧巻で、その迫力だけでなく、一つ一つのプレーの背景に秘められた気持ち、思いを感じられると思います。
--視聴者へ一言お願いします。
ラグビーを知っている方でも知らない方でも楽しめる、とても熱い作品になっています。心に響くせりふ、目頭が熱くなるシーンがいたるところに散りばめられています。数多くの皆さまに見ていただき、ラグビーというスポーツの、そして各キャラクター、作品の熱さを一緒に共感していただきたいです! テレビアニメ「ALL OUT!!」ぜひよろしくお願いいたします!
トムス・エンタテインメント 事業本部 企画プロデュース部/プロデューサー 國府田崇裕
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