内藤理沙:「黒革の手帖」で悪女役の魅力にどっぷり? 結託に裏切り…「快感です」

連続ドラマ「黒革の手帖」に出演中の内藤理沙さん
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連続ドラマ「黒革の手帖」に出演中の内藤理沙さん

 女優の武井咲さんが主演する松本清張原作の連続ドラマ「黒革の手帖」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で料亭の仲居から銀座のクラブホステスに転身する島崎すみ江を演じている内藤理沙さん。これまで何度も映像化されてきた名作で、「歴史のある作品がまた放送され、そこに選んでいただいて、うれしい半面すごい緊張、不安もあって……」と明かす。また悪女役に「憧れの気持ちがあって、一度はやってみたかった」と話す内藤さんにドラマへの思いを聞いた。

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 ◇そうそうたるキャスト「終わるまで慣れることはない」?

 「黒革の手帖」は、1978~80年に「週刊新潮」(新潮社)で連載された小説(新潮文庫)。連続ドラマとして放送されるのは、同局で米倉涼子さんが主演した2004年以来、約13年ぶりで、脚本は映画「フラガール」、NHKの連続テレビ小説「マッサン」などの羽原大介さんが担当する。

 派遣社員として勤めていた銀行から1億8000万円を横領した原口元子(武井さん)は、その金と借名口座のリストを記した“黒革の手帖”を盾に東京・銀座に自身のクラブ「カルネ」をオープンさせ、夜の世界でさらにのし上がろうとする……という内容。夜の銀座に集うアクの強い“魑魅魍魎(ちみもうりょう)”たちを、江口洋介さん、仲里依紗さん、滝藤賢一さん、和田正人さん、高嶋政伸さん、真矢ミキさん、高畑淳子さん、奥田瑛二さん、伊東四朗さんといった豪華キャストが演じている。

 内藤さんは現場での様子を「“ピリピリ”とかはないんですけど、スタッフさんも気合が入っていますし、ワンシーンワンシーンすごく真剣に撮られていて。それに応えていかないとっていうのはすごくある。多分終わるまで慣れることはないと思います」と明かしつつ、「こんなそうそうたるキャストの方々と、ご一緒させていただくことってめったにない。この機に勉強させてもらって、最後までやっていけたら」と話す。

 ◇“悪女”すみ江は「しれっとした顔で人を裏切れる」

 登場人物が全員が「悪人」とも言われている同ドラマ。内藤さん演じるすみ江も例外ではなく、クラブ「カルネ」のママ・元子の誘いを受け、大手予備校「上星ゼミナール」の理事長・橋田(高嶋さん)を陥れようとする……という役どころだ。4話から出演も増え、すみ江の“裏切り”が描かれていく。

 内藤さんも「すみ江は派手か地味でいったら地味でおとなしめ。でもホステスに転身してからは環境、人間関係が変わって、本能、欲望というか、奥底に眠っている部分が出てくる」と説明。またすみ江は「お金で左右される子で、表と裏の差がはっきりとしている」といい、「お金のために裏切り続けていくっていう面は怖いなって思いますし、しれっとした顔で人を裏切れる。元々持っているもの(悪女としての素質)はあったのかな」と印象を明かす。

 ◇悪女役の魅力「普段の自分では…」

 ドラマではすみ江の仲居時代とホステスになってからの“差”や、裏切り続けていく中での表と裏の“差”も見どころとなる。「相手の前では一切、表情には出さないで、罪悪感なく接しているところとか……。表と裏の差を見ている人が『こんなにも違うのか』って思ってもらえるようにって意識しています」といい、「高嶋さんとの絡みが多くなっていくので、その中での距離感、近すぎてもダメだし、離れすぎてもっていうのもあるので、意味深に見える距離感が伝わるようにはしていけたら」と力を込める。

 また高嶋さん演じる橋田とは「ホテルのシーンもあります」とほほ笑む内藤さん。悪女役の一番の魅力は「普段の自分では『こんなこと言えないでしょう。こんな裏切りってないよね』っていうことをやれてしまうところ」といい、「気持ちいいというか、快感です」とにっこり。さらに「ずっと悪女をやりたくて、いざ今回、悪女役をいただいて、現時点ですでに『もっとやれたかな』って思いもあるので、リベンジっていう意味じゃないですけど、次も悪女をやりたいです」と声を弾ませた。

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