昨年、住野よるさんのベストセラー小説を映画化した「君の膵臓をたべたい(キミスイ)」(月川翔監督)で重い病を患うヒロインを演じ、高い評価を得た浜辺美波さん(17)。他にも「咲-Saki-」(小沼雄一監督)や「亜人」(本広克行監督)にも出演し、各映画新人賞に名を連ねるなど、女優として大きく飛躍を遂げた。2018年は浜辺さんより、さらに一世代下の2001年以降に生まれた若手女優の活躍が期待される。浜辺さんに続いて新たな時代を切り開く“新世紀美少女”の逸材を紹介する。
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最初に取り上げるのは、開催中の「第96回全国高校サッカー選手権大会」で応援マネジャーを務める高橋ひかるさん(16)だ。高橋さんは01年9月22日、滋賀県生まれ。14年に「第14回全日本国民的美少女コンテスト」で8万1031人の応募者の中からグランプリに選ばれた。女優デビューは16年公開の映画「人生の約束」(石橋冠監督)。17年はNHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」でドラマ初出演し、信濃からやってきた謎の少女・高瀬を演じて話題を集めた。
全国高校サッカー選手権大会の応援マネジャーは、過去には新垣結衣さん、川口春奈さん、広瀬すずさん、永野芽郁さんらが選ばれており、高橋さんが13代目。「若手女優の登竜門」ともいわれている。高橋さん自身も「『この人の芝居を見たい』って思ってもらえるような女優になりたいんです!」と女優業への意識は高く、新垣さん、広瀬さんら先輩たちに続く活躍が期待される。
高橋さんと同学年で、“奇跡の美少女”と呼ばれているのが、黒木メイサさんや桐谷美玲さん、桜庭ななみさんなどが所属する芸能事務所「スウィートパワー」の新人、竹内愛紗さん(16)だ。01年10月31日生まれ、福島県出身。昨年3月に「Y!mobile」CMで起用されると、同10月期の連続ドラマ「明日の約束」(フジテレビ系)でドラマデビュー。初の映画出演作「リベンジgirl」(三木康一郎監督)が公開中で、今年2月に公開される映画「犬猿」(吉田恵輔監督)では、劇中映画に登場する高校生カップルを演じるなど、美少女ぶりから目が離せない。
高橋さんや竹内さんら同年代で頭一つ飛び抜けているのが清原果耶さん(15)だ。02年1月30日生まれ、大阪府出身。15年のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で女優デビューを果たし、早くから脚光を浴びてきた若手女優の一人で、実力・実績ではナンバーワンの“大本命”といえる。
昨年は映画「3月のライオン」(大友啓史監督)や「ユリゴコロ」(熊澤尚人監督)、テレビ東京の連続ドラマ「セトウツミ」に出演。「3月のライオン」後編では、いじめの標的になっても必死で立ち向かう少女を情感豊かに演じ、存在感を発揮した。「セトウツミ」ではヒロイン役を務めた。15歳にして早くも大物の風格を漂わせる清原さんは、今年3月公開の映画「ちはやふる -結び-」(小泉徳宏監督)で、主人公のライバル役に決まっており、主演の広瀬さんとの“美少女対決”に期待するファンも多い。
昨年、映画「幼な子われらに生まれ」(三島由紀子監督)で鮮烈な女優デビューを飾った南沙良さん(15)や「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」のドラマ&映画で主演を務める桜田ひよりさん(15)も期待の“新世紀美少女”。南さんは02年6月11日生まれ、神奈川県出身。桜田さんは02年12月19日生まれ、千葉県出身で、2人は高橋さんや竹内さん、清原さんよりもさらに若く、現役の中学生だ。
南さんは、ティーン向けファッション誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)の専属モデルとして活躍中で、「幼な子われらに生まれ」では、浅野忠信さん扮(ふん)する主人公の再婚相手の連れ子という複雑な役どころを演じ、絶賛された。映画2作目となる「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(湯浅弘章監督、7月公開)では、同学年の蒔田彩珠(まきた・あじゅ)さん(15)とともに、初の主演を務めることが発表されている。
子役出身の桜田さんは、14年の連続ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)のピア美役をはじめ、出演作多数ながら、「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」が初主演作となる。「咲-Saki-」シリーズで初主演というのは浜辺さんと全く一緒で、桜田さんにとっての“キミスイ”がどんな作品になるのか、気になるところ。やはり18年は、逸材がそろう“新世紀美少女”の動向に注目だ。
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