「ダンガンロンパ」シリーズなどを手がけたゲームクリエーターの小高和剛さんが原作を担当したマンガ「ギャンブラーズパレード」が、10日発売のマンガ誌「週刊少年マガジン」(講談社)第45号で連載がスタートした。
ウナギノボリ
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ギャンブラーが集うとある島を舞台にしたギャンブルマンガで、「ねじまきカギュー」「うらたろう」などの中山敦支さんが作画を担当した。第1話は、不運体質のヒロイン・東雲花梨が策謀渦巻くギャンブルに巻き込まれ、ギャンブル嫌いの男性教師・蜘蛛手渚が現れる。
まさか自分がギャンブルマンガを描くことになるなんて夢みたいです。熱く楽しく挑戦的にやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!
◇小高和剛さんのコメント
昔から、マンガ業界には「実は編集者が話を考えている」という都市伝説のようなウワサがありますが、まずこれは事実です。ですけど、それはまだたいしたことではありません。もっと恐ろしいパターンがあります。この作品の成り立ちがまさにそれです。
事の発端は、編集者さんから「小高さんって三流といえどもゲームクリエーター(笑い)なわけじゃないですか。だったらオリジナルのゲームとか考えるの得意でしょうし、ギャンブルものの原作とかどうです?」と話を振られたことです。その言い方にカチンときて、僕は「ああ、できますよ」と答えました。けど、全く何も思い付きませんでした。そんな中、中山さんという天才マンガ家さんがこの作品に乗ってくれたと聞いて、僕はますますプレッシャーで何も考えられなくなってしまいました。そして迫る、最初の中山さんとの原作打ち合わせの日……。
結局何も書けなかった僕は、白紙の原稿用紙を持参しました。すると、中山さんは何も書かれていない原稿を見ながら「面白いですねー! 最高ですねー!」と言ってくださいました。どうやら、中山さんはすでに脳がどうかしてしまっているようです。僕はそんな中山さんが心配になりましたが、ともかく中山さんはノリノリなので、まあ良かったかとホッとしました。
一方の編集者さんも「これで連載決定ですね!」とうれしそうでした。僕は僕で、その編集者さんの胸の谷間に見入っていたので(ここまで読んでいたあなたはこの編集者を男性だと思っていましたか? いえ女性です。これが叙述トリックってヤツです)、とても幸せでした。それ以来、僕が白紙の原稿を渡し、中山さんがそれをマンガにしてくれるという流れで、作業は行われています。
どんな形であろうと、できたマンガがとても面白いので、読者の皆さんには楽しんでいただけたらと思います。
※編集部注 編集は話を考えておりませんし、ギャンブルを提案したのは小高さんですし、原作は白紙じゃないですし、担当編集は男性です。
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