「次にくる」と思うマンガをユーザーからの投票で選ぶ「次にくるマンガ大賞2020」(主催:ダ・ヴィンチ、niconico)の結果が8月19日に発表され、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の戸塚慶文さんの「アンデッドアンラック」がコミックス部門の大賞に輝いた。ウェブマンガ部門は、マンガサイト「マンガクロス」(秋田書店)で連載中の桜井のりおさんの「僕の心のヤバイやつ」が大賞に選ばれた。
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コミックス部門大賞の「アンデッドアンラック」は、今年1月に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタート。コミックスが第2巻まで発売されており、最新3巻が9月4日に発売される。触れた者に不運を呼ぶ力を持つ出雲風子と、不死の体を持つ男・アンディがバディーとなり、さまざまな敵と戦う姿を描く。
作者の戸塚さんは「1位……!! 応援、投票してくれた方々、本当にありがとうございます。この賞をいただくことで改めて多くの方に支えてもらって今マンガを描けているんだと痛感しました。このありがたい結果に恥じぬようこれからも自分の『面白い』を原稿にぶつけていこうと思います!!」とコメントを寄せた。
ウェブマンガ部門大賞の「僕の心のヤバイやつ」は、テレビアニメ化もされた「みつどもえ」などで知られる桜井さんの最新作。コミックスが第3巻まで発売されている。中二病真っ盛りの“陰キャ”男子市川京太郎と学園カースト頂点の“陽キャ”美少女・山田杏奈の青春ラブコメディー。
作者の桜井さんは「この度は、大変素晴らしい賞をいただき、身に余る光栄です。投票、応援してくださった皆様はもちろん、作品に関わってくださった全ての方々に感謝します。この作品は主人公並びに私自身の心の柔らかい部分をさらしている感があるので、たくさんの方々に読んでもらえてうれしいやら恥ずかしいやらです。これからも主人公の成長や2人の触れ合いを温かくじっとり見守ってくださいね。本当にありがとうございました」とコメントした。
コミックス部門第2位は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中で中村力斗さん原作、野澤ゆき子さん作画の「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」、第3位は「週刊少年マガジン」(講談社)で山本崇一朗さんが連載中の「それでも歩は寄せてくる」だった。
ウェブマンガ部門第2位は、マンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」(集英社)で連載中で春原ロビンソンさん原作、ひらけいさん作画の「姫様“拷問”の時間です」、第3位は、マンガサイト「pixivコミック」でせかねこさんが連載中の「ほむら先生はたぶんモテない」だった。
「次にくるマンガ大賞」は、次世代のヒットマンガを表彰する趣旨で、ドワンゴが運営する動画サービス「niconico」とKADOKAWAの情報誌「ダ・ヴィンチ」が2014年に創設したマンガ賞。今回で6回目。「コミックス部門」と「ウェブマンガ部門」の2部門がある。コミックス部門は、2020年5月8日時点でコミックスの巻数が5巻以内の作品が対象。ウェブマンガ部門は同日時点でウェブをメインとして連載しており、書籍化されている場合は、コミックスの巻数が5巻以内の作品が対象となる。
運営委員会で候補作品を選定後、ユーザーの投票を行い、大賞が決定した。今回はコミックス部門、ウェブマンガ部門を合わせて4768作品がエントリー。投票数は33万票以上で、過去最多となった。
前回は、コミックス部門で、小説投稿サイト「小説家になろう」で人気の日向夏さんの小説のコミカライズ「薬屋のひとりごと」が大賞に選ばれた。ウェブマンガ部門の大賞は、「少年ジャンプ+」で遠藤達哉さんが連載中の「SPY×FAMILY」だった。
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