アイドルグループ「日向坂46」が12月24日、無観客配信ライブ「ひなくり2020 ~おばけホテルと22人のサンタクロース~」を開催した。ライブでは、目の病気のため今年9月から休養していた松田好花さんがサプライズ復帰したほか、体調不良で現在休養中の宮田愛萌さんが、ライブ開演前のナレーションを担当するサプライズもあった。配信の推定総視聴者数は約30万人で、同グループの配信ライブ史上最大のイベントとなった。
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日向坂46は、改名前の「けやき坂46」時代の2018年から、クリスマスシーズンに毎年ライブを行ってきた。今年はグループ初の東京ドーム公演を予定していたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で公演は1年延期になり、一夜限りのイベントとして今回の無観客配信ライブが開催された。この日は、歌に演劇の要素を組み合わせたミュージカル調の演出で、悪事を働く「おばけのホテル王」をメンバーのパフォーマンスの力で止める……というファンタジックな世界観で進行。ARなどの最新技術も用いられ、会場いっぱいにARの炎が上がるなど、迫力のあるステージとなった。
アンコールでは、メンバーの「おかえり!」という声で、前半に一曲だけパフォーマンスした松田さんが呼び込まれた。「目の病気でお休みをいただいてたんですけど、少しずつよくなってきたので、今回こういう形で出させていただくことができました。今こうやって立っていることが幸せです。たくさんご心配をおかけして非常に申し訳なかったです。病気だって分かったときは、本当に頭が真っ白になってどうしていいか分からなかったんですけど、メンバーだったり“おひさま”(ファンの愛称)の皆さんだったり、たくさんの方が支えてくださって、前向きになることができました。ありがとうございます。完全に万全な状態とは言い切れないんですけど、様子を見ながら、大好きな日向坂の活動を再開させていけたらと思います。これからもよろしくお願いします」と涙ながらに語った。
最後は、キャプテンの佐々木久美さんが「今年は思うように活動できなくて、メンバーの休養とかもあって、私たちもたくさんの障害があった1年なんですけど、イブにこうしてステキな場を用意していただいて過ごせたっていうのは、応援してくださって支えてくださってる“おひさま”の皆さんのおかげです。ありがとうございます。2021年はどういう状況になっているか分からないですけど、“おひさま”に会える1年になったらいいなって思います。(休業中の)宮田愛萌も帰ってきて、22人で『ひなくり2021』を迎えたいなって思います」とあいさつ。「2021年こそ、“約束の地”でこの曲を歌えるって願いを込めて」と呼びかけ、東京ドーム公演の願いを込めた楽曲「約束の卵 2020」を全員で歌唱し、終演した。