スーパー戦隊シリーズの46作目「暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ」(テレビ朝日系)の制作発表会見が2月9日、東映の公式YouTubeチャンネル「東映特撮YouTube Official」ほかで配信され、キャストが発表された。放送中の「機界戦隊ゼンカイジャー」(同、日曜午前9時半)は、人間のヒーロー1人と4人の機械生命体(ロボット)という戦隊シリーズでは異例の構成だったが、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」では人間のヒーロー5人の構成に戻ることが分かった。
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俳優の樋口幸平さんがドンモモタロウ(レッド)/桃井タロウ、俳優の別府由来(ゆうき)さんがサルブラザー(ブルー)/猿原真一、タレントの志田こはくさんがオニシスター(イエロー)/鬼頭はるか、俳優の柊太郎(とうたろう)さんがイヌブラザー(ブラック)/犬塚翼、俳優の鈴木浩文さんがキジブラザー(ピンク)/雉野つよしをそれぞれ演じる。
“レッド”の樋口さんは2000年11月30日生まれの21歳。2020年にデビューし、恋愛リアリティーショー「恋とオオカミには騙(だま)されない」(ABEMA、2021年)などに出演してきた。会見では「プロを目指してずっとサッカーをしていたのですが、サッカー(のプロ)にはなれないと分かり、このお仕事を始めて……」と経歴を明かし、「(芸能の仕事を始めて)一番最初に立てた目標がヒーローになることだったので、決まった時はうれしすぎて、頭が真っ白になって、膝からくずれ落ちました」とコメント。「僕たちがこの最高の期間を、ステキな場所を宝にするか、棒に振るかは自分たち次第なので、全力で1年間を走り抜けたい」と意気込んだ。
“ブルー”の別府さんは1998年11月24日生まれの23歳。ドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(NHK総合、2021年)などに出演してきた。博学な風流人という猿原について「とても変人。癖のあるキャラクターなので、その癖を楽しんでいただけば」とアピールした。
“イエロー”の志田さんは2004年5月25日生まれの17歳。「映像のお仕事は初めて」という新人タレントで、「見てくださっている方に、元気を与えられるようなカッコイイヒーローになれるよう、1年間暴れまくって頑張ります!」とフレッシュな魅力を振りまいた。
“ブラック”の柊太郎さんは2000年10月27日生まれの21歳。恋愛リアリティーショー「恋する週末ホームステイ Season7 北海道男子×東京女子」(ABEMA、2019年)に出演したほか、ミュージカル「テニスの王子様 4thシーズン」で石田鉄などを演じてきた。指名手配中の逃亡者という犬塚を演じるが、「『こんなブラックがいたんだ!』となるような、新しいブラックを挑戦して、演じていきたい」と意気込んだ。
“ピンク”の鈴木さんは1988年11月3日生まれの33歳。大学卒業後に銀行員として働き、その後、俳優に転身した。演じる雉野は、33歳の妻帯者。「ずっと会社員をやっていたのですが、ようやくスーツを脱いでお仕事ができるなと思ったら、(役衣装で)またスーツを着ることになりました」とにっこり。そして、「僕たちが46作品目のヒーローです。でも、僕たち次第では、47作品目のヒーローが生まれないかもしれないので、そうならないように、みんなで力を合わせて、45作品の先輩ヒーローの顔に泥を塗らないように、そして次の後輩ヒーローに希望を与えられるような戦隊にしていきたいと思います!」と語った。
制作発表会見では、敵の「脳人(のうと)」のソノイ役で富永勇也さん、ソノニ役で宮崎あみささん、ソノザ役でタカハシシンノスケさんが出演することも発表された。タロウの育て親・桃井陣役で和田聰宏(そうこう)さんの出演や、ゼンカイザーブラック/五色田介人役で前作「機界戦隊ゼンカイジャー」の駒木根葵汰さんが続投することも明かされた。
「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」は、おとぎ話「桃太郎」がモチーフで、“レッド”ドンモモタロウが、お供の“ブルー”サルブラザー、“ブラック”イヌブラザー、“ピンク”キジブラザーと共に、人間の消去をもくろむ敵「脳人(のうと)」に立ち向かう。鬼をイメージした“イエロー”オニシスターも登場する。
「鳥人戦隊ジェットマン」(1991~92年)や「仮面ライダーアギト」(2001~02年)、「仮面ライダー555」(2003~04年)、「仮面ライダーキバ」(2008~09年)など数々の特撮作品を手掛けてきた井上敏樹さんが脚本を担当する。テレビ朝日系で3月6日から毎週日曜午前9時半に放送。