ダンダダン
第7話「優しい世界へ」
11月14日(木)放送分
人気テレビアニメ「忍たま乱太郎」の新シリーズとなる第30シリーズが今春から放送され、放送30年目に突入することを受けて、声優陣がコメントを寄せた。忍者学園・くの一教室のユキ役の國府田マリ子さんは「忘れられないのは、新人の私が役作りに悩んでいた時、山田先生(大塚周夫さん)の『マリ子、お前(ユキ)はお前のままでいい。そのまま演じればいい。作らなくていい。そのキャラクター(ユキ)がキャラクターでいればいいんだ』という役者論です。『忍たま乱太郎』に出会えて幸せ」と話している。
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くの一・トモミ役の江森浩子さんは「皆様、放送開始当時生まれた子が30歳になるという年月、本当にお疲れ様です。放送30年ということで……放送開始当時は、可愛い女の子のキャラクターをただただありがたく、そして一生懸命演じていましたが、今はふと、不自然な芝居になっていないかと感じてしまうきょうこの頃です。とはいえ、今もありがたく、さらに一生懸命演じさせていただいております。これからもどうぞよろしくお願いいたします」とコメント。
学園長先生の孫娘・シゲ役のむたあきこさんは「わたくしとおシゲちゃんは、まず見た目が似ていますね(笑い)。ちっちゃくて丸顔。性格も似ているみたいです。マイペースなところが。マイペースって、自分の尺度で行動するっていうことだと思うんです。おシゲちゃんは『しんべヱ様が大好き』っていうこと以外、その場その場で判断して生きているように演じています。とにかくしんべヱ様に対しては一目ぼれですから『タイプである』以外、理由は分からないんです。堺の貿易商の御曹司と、忍術学園の学園長の孫娘、セレブ同士似たものを感じたのかもしれません」と話している。
白髪のおばあさんから若い美人先生へ姿を変えられるくの一教室の教師・山本シナ役の小林優子さんは「30年前、私はまだ若かった(笑い)。なので、“若山本”は特別役作りしなくてもそのまま勢いでいけましたが、“老山本”は初のおばあちゃん役で、どう作るかとても悩んだのを覚えています。わざとしゃがれた声を出してノドが痛くなったりしてね。結果、声を作るのではなく少し歯抜けの感じの発音にして、おばあちゃんをこしらえました」と振り返った。
「でも、そんな上っ面だけじゃダメなんですよ。もっと深いところで演じてこそ、役って生きてくるものだから。いろいろなことが少しは分かってきた今は、老山本も若山本もどちらも無理なく楽しんで演じられています。一人で二役、おいしい役です」と思いを語っている。
「忍たま乱太郎」は、尼子さんのマンガ「落第忍者乱太郎」が原作。一流の忍者を目指して忍術学園に入学した忍者のたまごたちが巻き起こすドタバタ劇。原作は、1986年4月に朝日小学生新聞で連載がスタート。2019年10月に約33年の連載に幕を下ろした。アニメは、第29シリーズがNHK・Eテレで毎週月~金曜午後6時10~20分に放送中。