映画 ゆるキャン△:京極義昭監督が語る制作秘話 大人にした理由 キャラクターの性格、興味から将来を発想

「映画『ゆるキャン△』」の初日舞台あいさつに登場した(左から)京極義昭監督、花守ゆみりさん、東山奈央さん、原紗友里さん
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「映画『ゆるキャン△』」の初日舞台あいさつに登場した(左から)京極義昭監督、花守ゆみりさん、東山奈央さん、原紗友里さん

 あfろさんのマンガが原作のアニメ「ゆるキャン△」の劇場版アニメ「映画『ゆるキャン△』」(京極義昭監督)の初日舞台あいさつが7月1日、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)で開催され、各務原なでしこ役の花守ゆみりさんら声優陣と京極監督が登場した。劇場版では、なでしこらが大人になって登場することも話題になっている。京極監督が、大人になったキャラクターが登場することになった経緯を明かした。

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 京極監督は「テレビシリーズの第1期の放送が終わり、4年くらい前に、ショートアニメ、第2期、映画を作りましょうという話になりました。シーズン2は、原作通りにやらせていただき、映画はオリジナルでという話になりました。第1期の最終話で、なでしこの妄想シーンで大人の姿が出てきましたが、あれを見てみたいよね?という話になったのがきっかけです。あfろ先生と相談して作っていきました」と説明した。

 劇場版では、東京のアウトドア店で働く各務原なでしこ、名古屋の小さな出版社に就職した志摩リン、山梨の観光推進機構に勤める大垣千明、山梨の小学校教師となった犬山あおい、横浜のトリミングサロンで働く斉藤恵那が再集結し、キャンプ場を造ることになる。京極監督は「5人が将来、何をするのかは、キャラクターの性格、興味があるところから発想していき、先生に聞いて、相談しながら決めました」と話した。

 キャンプ場を造るストーリーになったことについては「キャンプをする案もあったのですが、主人公が大人である意味、大人だから作れる物語を考え、キャンプ場を造るというアイデアになりました。今までとは違うキャンプとの関わり方ができる。そこで生まれる感情、ドラマで新しいものを作れると思い、チャレンジしました。予想の斜め上をいったのかもしれませんが」と明かした。

 舞台あいさつには、志摩リン役の東山奈央さん、大垣千明役の原紗友里さんも登壇した。

 「ゆるキャン△」は、女子高生たちがキャンプをしたり、日常生活を送ったりする様子を緩やかに描いている。テレビアニメ第1期が2018年1~3月、第2期が2021年1~3月に放送された。ショートアニメ「へやキャン△」が放送されたほか、福原遥さん主演の実写ドラマも人気を集めている。

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