アイドルグループ「櫻坂46」の尾関梨香さんと原田葵さんが、8月20日に富士急ハイランドコニファーフォレスト(山梨県富士吉田市)で開催された卒業セレモニーをもってグループを卒業。2015年8月、改名前の「欅坂46」1期生としてのデビューから、約7年間のアイドル活動に幕を下ろした。
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2人の卒業セレモニーは、8月19、20日の2日間にわたり開催された野外ライブ「W-KEYAKI FES.2022」の最終日に行われた。ライブと卒業セレモニーは、当初7月に実施予定だったが、メンバー内から5人の新型コロナウイルス陽性反応が出たため開催が中止され、今回振り替え公演として“リベンジ”。開催地の富士急ハイランドコニファーフォレストは、かつて欅坂46が夏の恒例ライブ「欅共和国」を開催してきた、グループの“聖地”ともいえる場所で、2人にとって思い出の場所での卒業セレモニーとなった。
20日はあいにくの雨となったが、原田さんは「メンバーと、配信をご覧になっている皆さんと、ここにいるBuddies(ファンの愛称)の皆さんと、雨を吹き飛ばしたいなと思います!」と意気込み、ライブはスタート。メンバーによる放水など、野外の大会場ならではの演出でファンを沸かせた。
ライブ中盤では、卒業する2人のインタビュー映像が流れ、最後に披露したいリクエスト曲が明かされる。「一緒になって楽しんでほしい」「悔いのないよう届けたい」というメッセージと共に始まったのは、欅坂46時代のユニット曲「コンセントレーション」と「カレイドスコープ」。2曲とも、2020年10月の配信ライブ「THE LAST LIVE」でたった一度だけパフォーマンスされた楽曲で、この日が有観客での初パフォーマンスになった。
アンコールでは、尾関さんが赤のドレス姿、原田さんが白のドレス姿で登場。尾関さんは「もっと可愛らしくいたいなと、時には自分のキャラクターに悩んだこともありました。だけど、皆さんとお話しすると『いつも自然のままの尾関が好き。ありのままでいてね』と言ってくださったので、ずっとずっと私らしい“尾関スタイル”で居続けることができました」と語り、「大好きな櫻坂46をこれからも、Buddiesの皆さんで守り続けてください。心から本当に皆さんに出会えて幸せでした」とファンに感謝した。
原田さんは「ここにいなかったら出会えていなかった人や場所、感情がたくさんあって、ここにいたからこそ手放したくない宝物がたくさんできました。ですが、もっともっと成長するため、一人のすてきな人となれるよう、卒業してからも精いっぱい真っすぐ歩いていきたいと思います。そして、これからはグループがもっともっと成長していく姿を、陰ながら応援していたいと思います。これからも櫻坂46、尾関梨香、原田葵をよろしくお願いいたします」と涙ながらにあいさつした。
その後は、2人は同期の小池美波さんと上村莉菜さんと共に、欅坂46時代のユニット曲「音楽室に片想い」「バスルームトラベル」「バレエと少年」を披露した。ラストは、しんみりした空気をぶち破るように、欅坂46のライブ定番曲「危なっかしい計画」がパフォーマンスされた。