Garden of Remembrance:山田尚子監督の新作アニメ スコットランドでワールドプレミア上映 音楽とアニメを同時に制作

「Garden of Remembrance」のワールドプレミア上映に登場した山田尚子監督(C)Garden of Remembrance -二つの部屋と花の庭-製作委員会
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「Garden of Remembrance」のワールドプレミア上映に登場した山田尚子監督(C)Garden of Remembrance -二つの部屋と花の庭-製作委員会

 「映画 聲(こえ)の形」「リズと青い鳥」などで知られる山田尚子監督の新作オリジナルアニメ「Garden of Remembrance(ガーデン オブ リメンバランス)」が10月28日(現地時間)、 スコットランドで開催された国際映画祭「Scotland Loves Animation (スコットランド・ラブズ・アニメーション)」でワールドプレミア上映された。同作は、シンガー・ソングライターのラブリーサマーちゃんが音楽を担当しており、山田監督は、コンセプトを「音楽とアニメーションのコラボレーション」を考えるところから始まったと明かした。音楽とアニメを「同時に制作していきました」といい、「少し悲しい、切ない物語」「まるでお菓子のようなポップで可愛い色を使った」と話した。

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 作品のイメージとなっている「アネモネの花」について、企画当初は花言葉が「愛」だったことにインスピレーションを受けたが、作品が完成した今となっては直接的な意味はなく「ぼくときみのための花」と感じていると説明。山田監督やアニメーターは「プロとしての作品というよりは、アニメを作ることに憧れていた時を思い出して作ろう」と制作に臨んだという。

 山田監督は「スコットランドでのプレミア上映はとても緊張していたのですが、現地の方々にとても温かく迎えていただけてホッとしました。上映中も、皆さん真剣に見てくださっていて、たまに笑いも起こったり、いろいろな反応をしていただけてうれしかったです。素晴らしいアニメーションを作ってくださったアニメスタッフと、最高の音楽を生み出してくれたラブリーサマーちゃんにたくさんの愛をお返ししたいです」と話している。

 同作は、マンガ「花のズボラ飯」の作画を担当するマンガ家の水沢悦子さんがキャラクター原案を手がけ、「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!」などのサイエンスSARUが制作する。ギターを手にした茶髪の少女の「きみ」、「ぼく」と称された少年、長髪眼鏡の少女の「おさななじみ」の3人のキャラクターのキャラクター原案資料も初公開された。アニメは2023年にリリース予定。


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