今年で結成12周年を迎えるアイドルグループ「乃木坂46」。昨年大みそかのNHK紅白歌合戦に8年連続で出場を果たすなど日本のアイドル界の中心的存在だ。グループのメンバーらは、ドラマやバラエティーなどでも活躍している。特に、最近目立つのは乃木坂46・3期生の活躍だ。エース・齋藤飛鳥さんの卒業後、グループをけん引していくであろう3期生メンバーを探ってみたい。
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乃木坂46の3期生は、2016年に加入した12人のメンバー。当時1期生の3万8934人、2期生の1万6302人を上回るグループ史上最多の4万8986人の応募から選出された。現在は大園桃子さんが卒業し、在籍するのは11人。1期生は齋藤さんの卒業で秋元真夏さん一人に。2期生も鈴木絢音さん一人のため、今後のグループを引っ張っていくと思われるのが3期生だ。
中でも“筆頭格”として名前が挙がるのは山下美月さんではないだろうか。女性ファッション誌「CanCam(キャンキャン)」(小学館)の専属モデルを務め、単独表紙も飾るなどモデルとして活躍中。また現在は、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)に、ヒロイン・舞(福原遥さん)の幼なじみの望月久留美役で出演している。
これまでも数々の連続ドラマに出演しており、「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-」(テレビ東京、2019年)では萩原利久さんとのダブル主演を果たし、「じゃない方の彼女」(テレビ東京、2021年)ではヒロインを務めた。グループの中でもドラマでの活躍が顕著だ。1月18日スタートの「スタンドUPスタート」(フジテレビ系、水曜午後10時)にも出演するなど、今年もますますの女優業での活躍が予想される。
女優業での活躍がめざましいメンバーがもう一人、久保史緒里さんだ。1月8日スタートのNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)に出演することが発表され、話題になった。
2021年に「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」(カンテレ・BSフジ)で連続ドラマに初主演。同じ年に舞台「夜は短し歩けよ乙女」でヒロインを務めた。昨年は舞台「桜文」で主演し、今年公開予定の映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」にも出演するなど、ドラマ・舞台・映画と女優業で活躍している。
「どうする家康」で演じるのは、信長(岡田准一さん)の娘で、家康(松本潤さん)の嫡男・信康(細田佳央太さん)に嫁ぐ五徳。史実では、後に徳川家を揺るがす事件と大きく関わる存在とされるため、ドラマでも重要な役どころになるだろう。
ティーン向けメディア「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)では専属モデル、乃木坂46の冠ラジオ番組「乃木坂46のオールナイトニッポン(ANN)」(ニッポン放送、水曜深夜1時)の2代目パーソナリティーを務めるなど、多岐にわたって活躍している久保さん。今後のグループの中核を担う存在であることは間違いない。
乃木坂46の副キャプテンを務める梅澤美波さんも、今後一層の活躍が予想される。現在、TBS系の平日朝の報道・情報番組「THE TIME,」に月曜レギュラーで出演中。週の始まりの朝を、爽やかな明るい笑顔で盛り上げている。
今年は、2月に東京・帝国劇場で開演する人気マンガの舞台「キングダム」にメインキャストの一人として出演する。元宝塚の美弥るりかさんとのダブルキャストで演じるのは、原作マンガでも人気の山民族の王・楊端和(ようたんわ)。「山界の死王」と恐れられる楊端和をどのようにみせてくれるか、注目される。
与田祐希さんも人気メンバーの一人。グループ加入直後からの選抜常連メンバーで、在籍中の3期生の中では、山下さんと同じく数少ない表題曲のセンター経験者でもある。2020年に発売したセカンド写真集「無口な時間」(光文社)は発売から約2年半が過ぎても売り上げを伸ばし、昨年9月には7回目の重版が決定。累計発行部数は22万部を突破した。
2021年はTBS系「日曜劇場」枠の「日本沈没―希望のひと―」(TBS系)に出演。主人公(小栗旬さん)たちの常連居酒屋の看板娘役で、物語の清涼剤的な役割を担った。昨年は連続ドラマ「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」(テレビ東京系)で主演している。
さらに、昨年4月公開の映画「世の中にたえて桜のなかりせば」で故・宝田明さんとの“70歳差”共演も話題となった岩本蓮加さんも更なる飛躍が期待できる。活躍の幅を広げる乃木坂46・3期生。世代交代が進むグループの中核を担う彼女たちに注目したい。