花の詩女 ゴティックメード:伝説のアニメ 少人数の作画スタッフで制作 「新潟国際アニメーション映画祭」で永野護監督が語る

「第1回新潟国際アニメーション映画祭」で上映された「花の詩女 ゴティックメード」のトークイベント
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「第1回新潟国際アニメーション映画祭」で上映された「花の詩女 ゴティックメード」のトークイベント

 新潟市内で開催中の長編商業アニメの映画祭「第1回新潟国際アニメーション映画祭」で3月19日、劇場版アニメ「花の詩女 ゴティックメード」(永野護監督)が上映され、トークイベントに永野監督、詩女(うため)・ベリン役の声優の川村万梨阿さん、フェスティバル・ディレクターの井上伸一郎さんが登場した。同作は2012年に公開され、パッケージ化、配信されていない伝説のアニメ。少人数の作画スタッフで制作されたといい、永野監督は「ほぼ3人で手分けして(永野監督が)レイアウトも動画もやった。マンガと違い、自分以外の人が描くと、キャラクター、表情、動きが豊かになる。普通のロボットものじゃない。人間の芝居、動きをきっちり破綻なく描ける人はそんなにいない」と明かした。

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 作画スタッフは少人数だったが、さまざまな人の協力によってアニメは完成した。「幾原(邦彦)君に相談し、コストを考えて、最初は映像とナレーションにしようとしていた。マッドハウスの齋藤優一郎(現在はスタジオ地図)が協力してくれて、いろいろな機材を手配してくれた。コンテを描くために『時をかける少女』のコンテを提供していただいた」と話した。

 音響にもこだわった。「音響、臨場感をやれるところまでやろうとした。『音がいい』『面白い音を体験できる作品』と評価いただけて、とても光栄です」と自信を見せた。

 「花の詩女 ゴティックメード」は、マンガ「ファイブスター物語」などでも知られる永野監督のアニメ。惑星カーマイン・プラネットを舞台に、詩女を継承するため、聖都ハ・リを目指す少女・ベリンと、ドナウ帝国のトリハロン皇子との出会いと旅を描く。

 「第1回新潟国際アニメーション映画祭」は、長編アニメのコンペティション部門を設けたアジア最大の祭典を目指し、新潟から世界にアニメという文化を発信していくのが狙い。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」などで知られる押井守監督が審査委員長を務めることも話題になっている。3月22日まで。

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