ティーン向けメディア「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデルで俳優の田鍋梨々花さん。昨年12月に20歳の誕生日を迎え、東京大神宮(東京都千代田区)で新華やかな晴れ着姿を披露した。「何事にも、楽しむ気持ちを忘れずにお仕事をしたいなと思います」と笑顔で語る田鍋さんに、今年の抱負や俳優としての20代の目標などを聞いた。
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田鍋さんは2003年12月24日生まれの20歳。芸能界入りのきっかけは、2016年8月開催の「Seventeen」専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2016」で、当時12歳でグランプリに選ばれた。現在モデルとして活躍するほか、俳優としてもさまざまな作品に出演。昨年は松岡茉優さん主演の連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)で「3年D組」の生徒・金澤優芽を演じた。
これまでのロングのイメージとは一転、髪を約30センチばっさりカットして振り袖姿を披露した田鍋さん。
「人生で初めて、ボブにして。『肩から髪の毛を浮かせたい』という気持ちがあったんです。はたちという節目でもあるし、心機一転、変えたいなと思って切りました」
昨年12月に20代に突入した。20歳になった心境について「うれしい気持ちもある」としつつ、「ついにお酒が飲めるようになっちゃったか……と。子供から大人になる。うれしさと、『ああ、大人になるんだ』という気持ちです」と複雑な思いもちらりとのぞかせる。
10代を振り返ると、小学5年生のころから事務所に所属し、約9年間、芸能活動を行ってきた。最も印象的だった仕事は「Seventeen」の専属モデル。「『Seventeen』の専属モデルが最初のお仕事で、知らない世界がそこから広がっていった感じです」としみじみ。当時思っていたはたちのイメージとは違うが、今の姿に満足もしている。
「『Seventeen』の先輩がたくさんいたので『私もこういうふうになるのかな』と思っていたけど、12歳の気持ちのまま年齢が20歳になった、みたいな気分。思い描いていたものとは違うんですけど、『それも私らしくていいかな』って」
昨年は連ドラ「最高の教師」で「3年D組」の生徒を演じ、注目を集めた。「演じたことがない、いじわるな役にチャレンジできて、すごくいい経験になったなと思います」と、自身にとっても大きな出来事だったという。
「ひとクラス、30人でお芝居するというのが初めてで。その場で、その瞬間にしか感じられない感情を感じられたというか……。一人ひとりが真剣に体当たりでお芝居をしていて、先生(役の松岡さん)や初めて会った方のお芝居を一緒の空間で間近で見ることができて、すごく贅沢な時間だったなと思います」
そんな田鍋さんに、俳優としての20代の目標を聞くと「演じたことがない役は、全部チャレンジしたい」と意欲的だ。
「まだ演じたことがない役やシチュエーションはたくさんあると思うので、それを全部経験したいって思います」
俳優という仕事は「楽しい」といい、「撮影期間はその人になれるというか……その人のお洋服を着て、その人の言葉でせりふを言って。こんなに違う人になれる職業ってすごいな、と思います」と語る。理想は固定されたイメージのない俳優だ。
「たとえば『私といえばちょっと清楚(せいそ)な役だよね』というのではなく、『いろいろな役を演じられるよね』というような。“これ”という印象をなくしたいです」
2024年も、変わらず初心を忘れずにいたいといい、「20歳にはなりましたけど、いい意味で、ずっと心は変わらないでいたくて。もちろん大人にはなるんですけど、何事も楽しんで、初心は絶対に忘れたくない。変わらずに、成長できるところは成長して、自分の軸をちゃんと持っていたいなと思います」と笑顔を見せた。