今をときめく俳優やアーティストに、影響を受けた人について聞く「運命の出会い」。今回は俳優の吉柳咲良さんに、芸能界に入るきっかけとなった事務所の先輩、石原さとみさんとの思い出を語ってもらいます。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
先月、20歳になりました。私のこれまでの人生の一番大きな出来事は、芸能界に入ったことです。その夢を抱くきっかけになったのが、同じ事務所の先輩である石原さとみさんの存在でした。
2012年7月期に放送されたドラマ「リッチマン、プアウーマン」(フジテレビ系)を見て、さとみさんに憧れるようになりました。それがきっかけで、芸能界に入りたいと思い、オーディション(2016年の第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン「PURE GIRL 2016」)を受けました。
当時12歳の小学6年生でグランプリをいただいたときに、会場で初めてさとみさんにお会いしました。さとみさんに、「この先、このお仕事をしていく上で大変になったり、しんどい思いをすることが増えるかもしれないけれど、そのときに誰が周りにいてくれたか、誰が支えになってくれたかを必ず覚えておいてほしい。その人たちの存在を忘れないで」というふうに言っていただいたんです。
確かにお仕事をしていく上で、しんどくなって周りが見えなくなってしまうときもあったりするんですが、そのときに誰がそばにいてくれて、私を支えてくれたのか……感謝の気持ちを伝えられるようにしようと、さとみさんの言葉が頭の中にずっと残っていて、心がけるようにしています。
さとみさんは、芯が強くて、カッコいいのに、愛らしくて、可愛くて、見ていてすごくワクワクします。
オーディションから3年後にごあいさつさせていただいたときも、「大きくなったね。すごく大人っぽくなったね」って言っていただけて、とてもうれしかったです。憧れの方ですので、お会いしたときは、とても緊張して、何をしゃべっていいか分からなくなってしまいますが。
さとみさんみたいな女優さんになりたいという思いからやり始めたお仕事なので、さとみさんが出演される作品や、話された言葉を胸に、これからも背中を追いかけていきたいと思います。
きりゅう・さくら 2004年4月22日生まれ、栃木県出身。2016年の第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン「PURE GIRL 2016」でグランプリを受賞。2017年、ミュージカル「ピーターパン」でデビュー。2019年公開の劇場版アニメ「天気の子」(新海誠監督)で声優を務めた。3月まで放送されていたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」に出演するなどドラマ、映画、舞台などで活躍。5月16日に新国立劇場中劇場(東京都渋谷区)で開幕したミュージカル「ロミオ&ジュリエット」にジュリエット役(ダブルキャスト)で出演。「私の中にないものを作り上げ、イメージを壊していきたい」と意気込みを語った。4月には歌手として、配信シングル「Pandora」をリリースするなど活動の幅を広げている。