積水ハウス×東京大学大学院情報学環 新たなライフスタイル「ソーシャルライフ」を定義

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プレスリリース詳細 https://kyodonewsprwire.jp/release/202512221502

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“人や社会に役立つことで幸せを感じ、豊かな暮らしを実現する”

2025年12月22日

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積水ハウス株式会社

 積水ハウス株式会社(以下、積水ハウス)と東京大学大学院情報学環は(以下、東京大学情報学環)は、人生100年時代における「ソーシャルライフ」に関する共同研究を進めてまいりました。このたび、共同研究の成果をもとに「ソーシャルライフ」とは、“個人の幸せを起点に、人と人、人と社会のつながりを再構築し、互いに役立ち合うことで幸せを感じ、豊かな暮らしを実現する新たなライフスタイル”と定義し、東京大学 福武ホールにて共同研究報告会を実施しました。「ソーシャルライフ」という新たなライフスタイル提案の社会実装を目指し、2026年3月の最終成果の取りまとめに向け、研究の深化を加速してまいります。

 本研究は、積水ハウスと東京大学情報学環が「つながり」「役立ち」等をキーワードに、住まい・暮らしの視点から「ソーシャルライフ」を考察、個人の幸せを起点に社会をより良い方向に変える「社会デザイン」の方法論との融合を目指し、2022年10月より進めてまいりました。本研究を開始した背景には、健康寿命の延伸や少子高齢化が進む中、社会生活環境の変化による孤立や孤独、地域との関係性の希薄化が深刻な課題となっており、人々の暮らし方や家族のあり方において、より良い「つながり」を生み出す仕組みの構築が求められている現状があります。また、一般データからも「社会的つながり」の有無は死亡率に大きく影響することがわかっています。

 積水ハウスと東京大学情報学環は、今後も「人と人、人と社会をつなぐ住まいづくり」を進化させ、人生100年時代に不可欠な人と社会のつながりを大切にする、学術的知見と実践を融合した新たなライフスタイルを提案し、まちや住まいにおける場づくり・空間づくりに貢献してまいります。

共同研究報告のまとめ(文献調査の結果を含む)

【表】

 共同研究報告会では、東京大学大学院情報学環特任教授である佐倉 統氏、中村 陽一氏より進化論・社会行動、社会デザインそれぞれの視点から「ソーシャルライフ」の重要性を確認しました。その後行われたパネルディスカッションでは登壇者や参加者との間で多様な角度から活発な議論や意見交換が行われ、新たなライフスタイル提案である「ソーシャルライフ」への高い共感が得られました。

<共同研究成果報告会の様子(東京大学 福武ホール)>

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512221502-O4-LWEfg246

▲進化論・社会行動の視点からのソーシャルライフについて講演を行う佐倉氏

●進化論・社会行動の視点からのソーシャルライフ

佐倉 統 東京大学大学院情報学環特任教授より

・人間社会の特徴は「利他行動」にあり、進化の過程で、家族や親しい血縁を助ける仕組みや、血縁以外でもお互いに助け合う仕組みが発達してきた。

・人は論理的ではなく社会的に考える傾向が強く、協力や信頼を基盤に社会が成り立つ。

・人々の生活のあり方を進化論を踏まえて検討し、周辺コミュニティとのつながりを意図的にデザインする

試みはほとんど存在しないかつ、その進化生物学的な必要性も十分に検討されていない。

・本研究により、「ソーシャルライフ」という概念を進化生物学と結びつけることが可能となり、今まで空白だった領域に新たな学術的展開の可能性が示唆される

●社会デザインの視点からのソーシャルライフ

中村 陽一 東京大学大学院情報学環特任教授より

・ソーシャルライフとは「人や社会に役立つ暮らしを送り、幸せを感じるライフスタイル」。

・社会デザインは「さまざまな関係性を編み直し、活かすこと」であり、目的は人々の幸福(well-being)の実現。

・単なる課題解決にとどまらず、社会を「良くする」から「変える」へ。

・サードプレイスやコミュニティデザイン、デジタル社会変革(DSX)などを通じ、持続可能で包摂的な未来を共創する実践が求められる。キーワードは「つながり」「共創」「レジリエンス」「デジタル分散主義」。

<共同研究概要>

・研究期間:2022年10月~2026年3月

・主な取り組み内容

文献研究:文献や有識者の視点を元に、「ソーシャルな暮らし」を様々な切り口からとらえる。

事例研究、フィールドワーク調査:サードプレイスやシェアスペースなどの事例分析を通じ、ソーシャルライフと社会デザインの考え方を構築。

<東京大学大学院情報学環について>

2000年に創設。東京大学全学にわたる「情報」をめぐる諸領域を流動的に連携させるネットワーク組織として設計され、情報学分野の総合的で高度な研究と教育を先端的かつダイナミックに推進する、斬新で独創的な組織です。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512221502-O1-a11k10Qg

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