ソニー:PS3のコスト改善でゲーム事業は来期黒字へ 10年3月期決算

 ソニーは13日、10年3月期通期連結決算を発表した。ゲーム事業は家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)3」の製造コスト改善が進み、来期、黒字化を果たす見通しとなった。

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 ゲーム事業とPC事業を含む「ネットワークプロダクツ&サービス」部門の売上高は、前年同期比10.2%減の約1兆5758億円。業績を示す営業収支はゲーム事業で500億円の赤字となり、同部門全体では約831億円の赤字だった。ゲーム事業は、家庭用ゲーム機で09年9月に発売したPS3の新型が好調に推移し、年間出荷台数は08年度の1010万台を上回る1300万台に伸び、10年度も1500万台に増えるとみている。一方、携帯ゲーム機「PSP」は、990万台(08年度は1410万台)に急落し、10年度も800万台を予想している。

 ゲーム事業の黒字化について、PS3本体の販売で利益が出るようになり、今後もコストダウンの取り組みが続くことから利益に貢献する見通し。大根田伸行副社長は「来期は、2けたレベルの黒字にもっていけるのではないか」と話している。

 ソニー全体の10年3月期通期連結決算は、売上高が前年同期比6.7%減の約7兆2140億円で、営業利益は約318億円。前年度の約2278億円の赤字からV字回復を果たした。

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