大黒摩季：短編映画「ゆっきーな」に興奮　次は映画原作に挑戦？

　大ヒット曲「あなただけ見つめてる」を題材にした木下優樹菜さん主演の短編映画「ゆっきーな」（渡辺世紀監督）を観賞したシンガー・ソングライターの大黒摩季さんは「かなりベタな純愛ものになっていてびっくり」と興奮気味に話した。映画は６月に東京都内で開かれる国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル＆アジア２０１０」で上映される予定で、大黒さんは１８日、東京都内で開かれた試写会後の会見に出席した。「すっかり影響されちゃって、新曲のＰＶは９分のショートフィルムになってしまいました」と逆に触発された様子で、「女優は無理なので、原作とかで参加できればと思います」と映画製作に興味を示した。

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　大黒さんは、「デジロックをやっているので、自分で映像を考えると、ビカビカ照明を当てて、デジタル映像の方向に頭がいってしまうので、今回の作品は新鮮でした」と語ったうえ、「私だと昔で言う渋谷系の作品、ムービーチックな映像しか思いつかない」と自分の曲のイメージと映画のギャップを興奮気味に語った。また「自分の音楽と映像のコラボレーションは深いなあと思って。次回は原作とか書こう、と思いましたね」とショートフィルムの製作にも興味津々。「歌詞は内容を凝縮する文化ですが、映画の原作なら世界が広がる。髪が伸びたり恋をしたりして、主人公が変化していくのを表現してもいいかもしれません。ちょっとしたネバーランド的な世界を作れるんじゃないかと思います」と笑顔で語った。

　「ゆっきーな」は、１１分３８秒のショートフィルム。４０年連れ添った妻を亡くした大物政治家のもとに、妻の「友達」だと名乗るギャルが訪ねてきた。彼女に渡されたビデオ映像には、今まで見たことのない妻があった……というストーリー。出演は木下優樹菜さん、亀石征一郎さん、稲川美代子さん、黒澤ゆりかさんら。

　同映画祭は今年で１２回目を迎える米国アカデミー賞公認の映画祭。楽曲をテーマにクリエーターが自由に映像作品を製作する「ミュージックＳｈｏｒｔクリエイティブ部門」が今回から創設され、「ゆっきーな」は同部門のため特別製作された３作品の一つとして上映される。６月１０～１３日が表参道ヒルズスペース オー（東京都渋谷区）、１６～２０日はラフォーレ ミュージアム原宿（同）ほかで開かれる。（毎日新聞デジタル）