注目アニメ紹介:「GIANT KILLING」 監督視点で描かれたサッカーマンガ

 英国帰りの若き監督が日本の弱小プロサッカー・クラブを率いるアニメ「GIANT KILLING(ジャイアント キリング)」がNHKBS2、BShiで放送されている。NHKのアニメが青年マンガ誌を原作にしたのは初で、スター選手の活躍を描くサッカーアニメとは違う、監督の視点から描く異色の作品だ。

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 原作は「モーニング」(講談社)で連載中のツジトモさん(原案・取材協力は綱本将也さん)のマンガ。低迷する弱小プロサッカークラブ「ETU」は、35歳の若き監督・達海猛を迎えた。達海はかつて同クラブのスター選手として活躍。監督としてもイングランド5部のアマチュアクラブをFAカップのベスト32に導いた実績をひっさげて日本へ戻る。ところがクラブでは騒動が起こるばかり。果たして若き監督の手腕は本物なのか……。

 見どころは、これまでのサッカーアニメにはない監督視点の物語だ。一人の活躍でチームが奇跡の逆転を連発するという派手な展開はなく、すべて布石を打ち、味方チームの長所を生かし、相手チームの弱点を突いて、勝利の確率を高めるという設定になっている。初日の練習で、30メートルのダッシュタイムだけでレギュラー候補を決め、キャプテンの村越の不信感を買うなど一見メチャクチャな方法を取る達海が、実は緻密(ちみつ)かつ大胆な取り組みで、チームを立て直していく。

 監督の達海はアニメ「のだめカンタービレ」の千秋真一を担当した関智一さん、才能はあるがプレッシャーに弱いMF椿大介はアニメ「ロミオ×ジュリエット」のロミオの水島大宙さん、キャプテン・村越はアニメ「スラムダンク」の三井寿役の置鮎龍太郎さんが演じている。劇場版アニメ「フェイト」や、アニメ「マリア様がみてる」のスタジオディーンが制作している。

 放送はBS2で日曜午後11時~、BShiで日曜午前9時25分~。(毎日新聞デジタル)

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