木村拓哉さん主演のドラマ「華麗なる一族」(TBS)の花装飾を担当した華道家の前野博紀さん(40)が護国寺(東京都文京区)の本堂などを“花器”にして作品を展示する奉納個展「花大景 植物と建築の融合」が28日、開幕した。
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前野さんは、ビジネスインストラクターを30歳で辞め、00年から華道草月流を学んだ後、華道教室のスタッフとして勤務。06年に独立し、以降、バラエティードラマ「和田アキ子殺人事件」(TBS)の花装飾のほか、複合施設「東京ミッドタウン」や「表参道ヒルズ」などの大型花装飾を手がけ、3年前から護国寺の正月、節分などの行事の度に本堂に献花奉納を続けている。
今回は、前野さんが同寺で行う3回目の個展。本堂に飾られた「騎龍観音菩薩(きりゅうかんのんぼさつ)」の絵画をイメージし、竹を使った“龍”を、同寺の門を入った階段の左側に配し、不老門から階段を上って本堂に向かっていく様を表現した。また太子堂には、さびたトタンなどを使った作品を展示するなど、元禄時代に建てられた本堂をはじめ、御堂や門などの建築物を花器として見立て、生け花という一般的なイメージとはかけ離れた奇抜で大胆な構成で、巨大な現代アートとして楽しめる展覧会となっている。
開展は午前11時~午後7時(最終日は午後6時まで)。6月1日まで開催。(毎日新聞デジタル)