中澤佑二選手:声優デビュー「サッカー仙人じゃ!」 しんちゃんW杯応援に一役

 サッカー日本代表DFの中澤佑二選手が、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)で声優に初挑戦したことが分かった。中澤選手は練習の合間を縫いクラブハウス内で収録し、6月11日に放送されるエピソード「サッカー太郎の鬼退治だゾ」に登場する「サッカー仙人」という謎のキャラクターを熱演した。「クレヨンしんちゃん」にサッカー選手が出演するのは、92年4月の放送開始以来初めて。

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 中澤選手が出演する「サッカー太郎の鬼退治だゾ」は、おとぎ話の「桃太郎」に基づくストーリーで、サッカーボールから生まれた“サッカー太郎”に、しんちゃんの仲間・マサオくんがふんし、しんちゃんはお供の“サル”役で登場。都で暴れる鬼をこらしめるため、鬼が島へ行ってサッカー勝負をしよう…という物語。

 中澤選手が演じる「サッカー仙人」は、日本代表のシンボルマークでもある「八咫烏(やたがらす)」に乗って現れ、マサオくんふんするサッカー太郎にサッカーテクニックを伝授。最後はまた「ワシはちょっと南アフリカへ行ってくる。達者でな」と再び八咫烏に乗って去っていく謎多き仙人という設定だ。

 これまでアニメ番組にスポーツ選手がゲスト出演する場合、本人役でワンシーンのみの登場という例が多かったが、中澤選手の表現力を生かそうと、セリフは13カ所と多く、おちゃめなダジャレも盛り込んだ。「サッカー仙人」は中澤選手をイメージしてデザインされており、しんちゃんの親友・風間くんふんする「キジ」に「あなたはもしかして、日本代表の中澤佑二選手……?」とたずねられ、「中澤佑二とは、世を忍ぶ仮の姿。私はサッカー仙人じゃ!」と自己紹介する場面もある。

 収録は練習の合間を縫って、スタッフがクラブハウスに機材を持ち込むという異例の形で行われた。やや緊張しながらマイクの前に立った中澤選手は、スタッフからの「ゆっくりと貫禄ある感じで」などの指示を受けながら熱演。収録後、日本代表の青のユニホームを着込んだしんちゃんの着ぐるみの表敬訪問を受けた中澤選手は、「やっと会えた!」と熱く抱擁。しんちゃんから「なかなかの貫禄だったゾ」と褒められると、「しんちゃんにそう言ってもらえて、すごくうれしい!」と満面の笑みだった。

 「クレヨンしんちゃん」の大ファンという中澤選手は「お話をいただいたときはすごくうれしくて、『これでオレも声優デビューだぜ!』みたいなノリだったんですけど、実際に演じてみて声優さんたちのすごさを改めて実感しました!」とコメント。「イラストで描かれるときって、極端に髪をボサボサにされたり、頭だけ強調されることがよくあるんですけど、今のボクを忠実に描いてくれたので、ボクとしてはかなり格好良くできあがっていると思っています」と満足そうで、しんちゃんと肩を組みながら、「しんちゃんも一緒に南アフリカに連れて行けたらいいなあ。しんちゃんに応援してもらえれば盛り上がると思います! ワールドカップベスト4に向かって頑張りますので期待してね!」と力強く約束していた。

 アニメ「クレヨンしんちゃん」は毎週金曜午後7時半から放送中。テレビ朝日では6月19日(土)午後7時からW杯南アフリカ大会「日本×オランダ」戦を生中継する予定で、同アニメはじめ、さまざまな番組がW杯に向けて日本代表を盛り上げていく予定。(毎日新聞デジタル)

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