三谷幸喜:3年ぶりの監督作は法廷“喜”劇「ステキな金縛り」 深津主演 西田敏行ら豪華出演陣

三谷幸喜監督の5作目「ステキな金縛り」に出演する深津絵里さん(左)と西田敏行さん
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三谷幸喜監督の5作目「ステキな金縛り」に出演する深津絵里さん(左)と西田敏行さん

 人気劇作家の三谷幸喜さんが、3年ぶりに監督する5作目の映画「ステキな金縛り」が11年秋に公開されることが3日、明らかになった。殺人事件の被告人には、その時間に「金縛り」に遭っていたというアリバイがあり、それを知っている幽霊が証言台に立つという法廷コメディー。主人公の三流弁護士役に深津絵里さん(37)、落ち武者の幽霊役を西田敏行さん(62)が演じるほか、豪華キャストが出演することでも話題だ。

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 「ステキな金縛り」は、「THE有頂天ホテル」(06年)や「ザ・マジックアワー」(08年)などをヒットさせた三谷監督が約11年前から温めてきた企画。将来性ゼロのダメダメ弁護士・宝生エミ(深津さん)は、事務所のボスからある被告人の弁護を頼まれる。その被告人は、資産家の妻を殺害した容疑で捕まったが、彼にはアリバイがあった。事件があった夜、被告人は旅館の一室で“金縛り”に遭っていたというのだ。一晩中、彼の上にのしかかっていた落ち武者の幽霊に無実を証明してもらおうと、旅館を訪れたエミもその夜、金縛りに遭う。目を開けると自分の上には落ち武者の姿があった。エミは彼の手をつかんで思わず、「お願いです! どうか、裁判で証言してください!」と懇願する。かくして注目の、“幽霊が証言台に立つ”幽霊裁判が幕を開ける……というホラータッチ(?)のコメディーだ。

 三谷作品は「ザ・マジックアワー」以来2作目の出演となる深津さんは、「三谷作品でしかありえないこのタイトル。“金縛り”がステキかどうかは分かりませんが、ステキな共演者の皆さんと、ステキな作品になるよう頑張りたいと思います」と意気込みを語った。幽霊となった落ち武者・更科六兵衛(さらしなろくべえ)役をアドリブ満載で演じ、早くも撮影現場を笑いの渦に巻き込んでいる西田さんは「三谷監督とはこれで3作目ですが、三谷コメディーの神髄に触れられるような、三谷コメディーの最高のレベルの作品に達したいなと意気込んでおります。万人が笑ってくれて、万人が幸せな気持ちになってくれるような作品になったらと思います」とコメントしている。

 このほかにも“三谷作品だからこそ集結した”主役級の豪華キャストが決まった。エミの事務所のボス・速水弁護士役には阿部寛さん。阿部さんはドラマ「総務課長戦場へ行く」(94年)以来16年ぶりの三谷作品への出演(映画は初めて)となる。殺害された資産家の妻・日野風子とその妹で真犯人・矢部鈴子の二役を演じるのは竹内結子さん。そして更科六兵衛の子孫で歴史学者の木戸健一役に浅野忠信さん。2人は三谷作品に初出演。エミと六兵衛の前に立ちはだかる敏腕検事・小佐野検事役に中井貴一さん。このほか、唐沢寿明さん、深田恭子さん、篠原涼子さん、佐藤浩市さんといった主役級の豪華ゲスト出演陣が集結。

 三谷監督は「今回は、法廷サスペンスでもあり、幽霊ファンタジーでもあり、そして最後はぐっと来る感動ドラマでもあります。どうですか、どんな話かさっぱり分からないでしょう! 公開はまだ先なので、これから少しずつ中身を明らかにしていこうと思っています。タイトルは『ステキな金縛り』。ますます何だか分からないですよね。確かなのは、この映画を見れば、金縛りのイメージが変わるということ。ちなみに愛称は『ステカナ』でお願いします」とアピールしている。5月30日にクランクインし、7月末クランクアップ予定。11年秋全国東宝系で公開予定。

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