アキバ中古ゲーム市況:「モンスターズ ジョーカー2」がV6 “W杯特需”でサッカーゲーム人気

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、6月16~22日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

ウナギノボリ

 先週は新作のラインアップが弱く、新品市場は全体的に厳しい状態だったようです。19日に発売されたDSiLLの新色もぼちぼちといったところで、「逆転裁判」のスタッフが手がけた「ゴーストトリック」(DS、カプコン)も評判は良かったのですが、まずまずの売り上げにとどまりました。

 中古市場は、「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2」(DS、スクウェア・エニックス)が6週連続の首位。さすがに値段は下がってきましたが、引き続き高回転しています。2位は「魔装機神」(DS、バンダイナムコゲームス)。値段が下がってきており、「スパロボ」シリーズらしい値動きになっています。ただ、リメーク作品のため、従来の作品より対象年齢が高いのは不安材料。注意深く動向を見守っています。3位には「メタルギア ソリッド ピースウォーカー」(PSP、KONAMI)が入りました。

 また、サッカーW杯での日本代表の躍進に伴い、「ウイニングイレブン」(KONAMI)や「サカつく」(セガ)といったサッカーゲームが飛ぶように売れています。当店では数年前の旧作まで売れる状態でほとんど在庫がありません。新品店舗では在庫はあるはずなので、“W杯特需”の影響を受けていると思います。

 今週は、「ラブプラス+」(DS、KONAMI)、「モンスターハンター フロンティア オンライン」(Xbox360、カプコン)、「トトリのアトリエ」(PS3、ガスト)などビッグタイトルが目白押し。「トトリのアトリエ」は、すでに売り切れる店舗が出ており、「ラブプラス+」も週末には売り切れるでしょう。また、特製DSiLL付きの「ラブプラス+」限定版は台数が少なかったこともあり、6台の限定版を求めて数百人が集まるなど話題を集めています。定価の倍以上となる5万円近いプレミア価格が付きそうです。

◇中古ランキングは次の通り(16~22日・トレーダー調べ)

<%newpage%>

1位 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2(DS)

2位 魔装機神(DS)

3位 メタルギア ソリッド ピースウォーカー(PSP)

4位 北斗無双(PS3)

5位 ロストプラネット2(PS3)

6位 世界樹の迷宮3(DS)

7位 ラブプラス(DS)

8位 ゴッドイーター(PSP)

9位 ジャストコーズ2(PS3)

10位 ファイナルファンタジー13(PS3)

◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

ゲーム 最新記事