注目映画紹介:「エルム街の悪夢」 人気ホラーをリメーク 犯罪サスペンスばりの緊迫感も

「エルム街の悪夢」の一場面。(C) MMX NEW LINE PRODUCTIONS,INC.
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「エルム街の悪夢」の一場面。(C) MMX NEW LINE PRODUCTIONS,INC.

 右手には恐ろしい“かぎづめ”を持ち、夢の中で次々と殺人を繰り返していくフレディ・クルーガー。84年に第1作が公開されて以降、番外編も生まれた人気ホラーシリーズのリメーク「エルム街の悪夢」(サミュエル・ベイヤー監督)が26日、公開された。

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 夜ごと殺人鬼に襲われる夢を見ていたティーンエージャーがある日、謎の死を遂げる。同様の夢におびえていた仲間たちは、生き残るために眠らないことを決意。しかし悲劇は起こり続ける。やがて、死んでいった仲間と自分との間に接点があることに気付いたヒロインは、真相を探り始めるが……。

 アメリカの郊外で暮らす若者たちが、殺人鬼の登場におびえる様子が克明に描かれる。暗闇に潜む人影、突然鳴り響く爆音、バスタブから突き出る手……。ホラー映画の常とう句的な表現が、そこかしこに登場する。だが、驚かすタイミングを微妙にズラす技も心得ており、それが観客の恐怖を一層あおり立てる。また、フレディにまつわる過去の事件の真相究明では、犯罪サスペンスばりの緊迫感も味わえる。

 製作は「悪魔の棲む家」(79年)や「テキサス・チェーンソー(邦題『悪魔のいけにえ』)」(74年)、「13日の金曜日」(80年)などの過去の傑作ホラー映画を現代によみがえらせているマイケル・ベイさん率いる製作会社「プラチナム・デューンズ」が担当した。「リトル・チルドレン」(06年)で米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、見事カムバックを果たしたジャッキー・アール・ヘイリーさんが、特殊メークで顔を覆いフレディを熱演。また、テレビシリーズ「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」で主役のジョン・コナーを演じたトーマス・デッカーさんが、ティーンエージャーの1人として登場している。26日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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