MD松尾のヒット解析:「イナズマイレブン3」がワンツー 「デジモン」は品切れ

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが6月28日~7月4日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 今週のトップは人気RPGの新作「白騎士物語−光と闇の覚醒−」(PS3、SCE)でしょう。前作は、PS3では珍しいRPGだったことも手伝って大ヒット。大作感があり、前作の内容も丸々入っているので、「ファイナルファンタジー13」から入ってきた新規ユーザーの心もとらえそう。2位はパーティーゲームの「Wiiパーティ」(Wii、任天堂)か。人気グループ「嵐」を起用したCMの放送開始以来、予約が急増しており、大いに期待できるタイトルです。大化けしそうなのが、「牧場物語 ふたごの村」(DS、マーベラスエンターテイメント)。かなりの数の予約が集まっており、小学生の女の子を中心にヒットしそうです。

 ◇6月28日~7月4日の結果

 人気サッカーRPG「イナズマイレブン3 世界への挑戦!!」(DS、レベルファイブ)の「スパーク」が予想通り首位を獲得しました。2位の「ボンバー」とともに想定通りの好調な売れ行きで、今後も夏休みにかけてロングセラーになりそうです。3位は「太鼓の達人DS ドロロン!ヨーカイ大決戦!!」(DS、バンダイナムコゲームス)。どちらかといえば子供向けのタイトルですが、ファン層のかぶる「イナズマイレブン」が売れる中、こちらも健闘しました。「デジモンストーリー ロストエボリューション」(DS、バンダイナムコゲームス)は予想外のヒットで品切れを起こしました。潜在的なシリーズのファンが想定以上にいたということで、正直やられたなという感想です。

 ◇ランキングは次の通り(6月28日~7月4日・TSUTAYA調べ)

1位 イナズマイレブン3 スパーク(DS)

2位 イナズマイレブン3 ボンバー(DS)

3位 太鼓の達人DS ドロロン!ヨーカイ大決戦!!(DS)

4位 ウイニングイレブン2010 蒼き侍の挑戦(PS3)

5位 ブレイブルー コンティニュアムシフト(PS3)

6位 ラブプラス+(DS)

7位 スーパーマリオギャラクシー2(Wii)

8位 デジモンストーリー ロストエボリューション(DS)

9位 ウイニングイレブン2010 蒼き侍の挑戦(PSP)

10位 ときめきメモリアル ガールズサイド 3rd Story(DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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