小泉今日子:映画「毎日かあさん」で元夫・永瀬正敏と夫婦役 15年ぶりツーショット

「毎日かあさん」の実写映画に出演する小泉今日子さん(左)と永瀬正敏さん
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「毎日かあさん」の実写映画に出演する小泉今日子さん(左)と永瀬正敏さん

 マンガ家の西原理恵子さんが毎日新聞に連載しているマンガ「毎日かあさん」が実写映画化されることになり、主演の「かあさん」を小泉今日子さん(44)、夫役を小泉さんの元夫の永瀬正敏さん(43)が演じることが7日、明らかになった。

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 最初にサイバラ役で小泉さんの主演が決まり、夫のカモシダ役に永瀬さんの名前が挙がったところで小泉さんに打診したところ「大丈夫です。いいですよ」と了解を得て、小林聖太郎監督が永瀬さんを説得。最初はオファーにびっくりしていた永瀬さんだったが、小林監督から製作意図などじっくりと説明を聞いて、出演を了承したという。

 小泉さんと永瀬さんは95年に結婚。04年に離婚した。2人は07年2月公開の映画「さくらん」にカメオ出演しているが、同じ場面には登場しておらず、同じシーンで共演するのは02年7月期に日本テレビ系で放送した「私立探偵 濱マイク」以来。映画のメーンキャストでの共演は今回が初めてとなる。8月のリハーサルで顔を合わせるといい、会見など映画のプロモーションのため、公の場にツーショットで登場すれば結婚会見以来15年ぶりとなる。

 小泉さんは「大好きな作家、西原さんの、あの『毎日かあさん』を演(や)れるなんて小躍りしたい気分です。永瀬氏との共演は、時は過ぎたといいますか、同業として戦える日が来たのだとうれしく思います。いろいろあった私たちだからこそできることがあるはずです。信頼する小林監督とそのあたりを探りながら、よい映画になるように頑張りたいと思います」と話している。永瀬さんも「以前から『いつかまた同じ現場に立てるといいね』と彼女(小泉さん)と話していたことが、このすてきな物語で実現することを、うれしく思っています。僕にとっては久々の映画なので監督に身を委ね、皆で力を合わせ、愛される作品になるよう、精いっぱい頑張ります」と共演を喜んでいる。

 原作の西原さんは「『毎日かあさん』は自分の人生の代表作になるかもしれないので、うれしくもあり心配でもあり、という感じですね、ホントに。自分の子どもが成人してどっか行っちゃうような感じですね」と映画化についてコメント。小泉さんについては「初めて(西原さんを演じるのが)同年代の人で。(小泉さんは)前から私の本を読んでくれているというのは聞いてました。お会いしたことはないのですが。お互いにいろんなことがあった同世代の女性なんで、いろいろあったね、というところを上手にきっとやってくれるんじゃないか、と」と評し、永瀬さんについては「鴨ちゃんっぽい人ですよね、雰囲気が。『どのツラ下げて帰ってきたんだい感』みたいのが映画の中でばっちり出ると思います(笑い)。居心地悪そうなお父さんの感じがよく出るんじゃないでしょうか(笑い)」とキャラクターに合ったキャスティングを喜んでいる様子だった。

 02年10月から毎日新聞の毎週日曜日朝刊の生活家庭面に連載中の「毎日かあさん」は、西原さんが実体験を基に夫のフリーカメラマン鴨志田穣(かもしだ・ゆたか)さん(07年に死去)や2人の子どもとの日常生活やきずなを描いたマンガ。単行本は現在6巻まで出版されており、シリーズ累計で150万部を突破。04年に文化庁メディア芸術祭賞、05年に手塚治虫文化賞を受賞している。テレビ東京系で毎週水曜日7時にアニメも放送中。西原さんの作品が映画化されるのは「いけちゃんとぼく」や「女の子ものがたり」などに続いて5作目となる。

 映画は単行本の4巻「出戻り編」を中心に描かれるという。6歳の長男と4歳の長女の母・サイバラ(小泉さん)が、夫のアルコール依存症と離婚、がん闘病の果ての壮絶な死まで妻として母として正面から向き合う姿を描く。06年に「かぞくのひけつ」で監督デビューした小林監督がメガホンをとり、8~9月に東京都内近郊で撮影し、11月ごろ完成する予定。松竹配給で11年新春にロードショー。(毎日新聞デジタル)

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