MD松尾のヒット解析:「ファイアーエムブレム」、PS3版「パワプロ」が好調 新作は「フェイト」

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが12~18日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 今週は、「戦国BASARA3」(Wii・PS3、カプコン)などのビッグタイトルが発売される29日を控え、新作は少なめ。上位もロングセラーを続けている「Wiiパーティ」(Wii、任天堂)、「ファイアーエムブレム新・紋章の謎 光と影の英雄」(DS、任天堂)と予想しています。新作ではアニメやゲームなど幅広い展開で人気の「フェイト」初のRPG「フェイト/エクストラ」(PSP、マーベラスエンターテイメント)が予約を集めており、3位に食い込みそう。人気番組から生まれた「クイズ!ヘキサゴン2」(DS、バンダイナムコゲームス)も予約を集めており、週末放送のスペシャル番組「FNS26時間テレビ」でブレークすると売り切れるかもしれませんね。

 ◇12~18日の結果

 「ファイアーエムブレム新・紋章の謎 光と影の英雄」がトップを獲得しました。TSUTAYAでは前作の2週間分を発売から4日で売り上げる予想以上の好調ぶり。女優の仲里依紗さんと麒麟の川島明さんが出演しているテレビCMの効果もあって、シリーズファンに加え、新規ユーザーも獲得できているようです。2位の「実況パワフルプロ野球2010」(PS3、KONAMI)も良かった。プロ野球の盛り上がりもありますが、PS2からPS3へのユーザーの移行が予想以上に進んでいるということでしょう。3位の「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード ビクトリー」(Wii、スクウェア・エニックス)に続く4位には、カプコン久々のRPG「ラストランカー」(PSP、カプコン)がランクイン。ビッグタイトルの陰に埋没してしまうかと心配していましたが、予想を上回る成績でした。

 ◇ランキングは次の通り(12~18日・TSUTAYA調べ)

1位 ファイアーエムブレム新・紋章の謎(DS)

2位 実況パワフルプロ野球2010(PS3)

3位 ドラゴンクエスト モンスターバトルロード ビクトリー(Wii)

4位 ラストランカー(PSP)

5位 実況パワフルプロ野球2010(PSP)

6位 Wiiパーティ(Wii)

7位 白騎士物語−光と闇の覚醒−(PS3)

8位 桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻!(PSP)

9位 イナズマイレブン3 スパーク(DS)

10位 牧場物語 ふたごの村(DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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