東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、22~28日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。
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予想通り「フェイト/エクストラ」(PSP、マーベラスエンターテイメント)一色の展開となりました。人気シリーズ「フェイト」の最新作ということに加え、ゲームの内容も評価が高かったことが原因でしょうか。店舗別オリジナル特典も数多く用意されていたので、中古市場への流入も期待されたのですが、ほとんど買い取りがありませんでした。
中古市場は、前週2位だった「ラブプラス+」(DS、KONAMI)が1位に返り咲きました。引き続き好調ですが、一部店舗が新品を値下げしたりしているので、今後の動向を注意深く見守りたいところ。2位の「白騎士物語−光と闇の覚醒−」(PS3、SCE)と、3位の「ラストランカー」(PSP、カプコン)は、どちらも買い取りが急増しています。どちらもゲームとしての評価が高い一方、すぐに終わるという話もあるので、中古市場で高回転しそうなタイトルです。前週1位だった「トトリのアトリエ」(PS3、ガスト)は4位。ただ、ダウンロードコンテンツの情報が発表されたので、今後も売り伸ばしてくれそうです。全体を通して、PS3タイトルの人気が高く、正直どんなソフトでも売れるという状況が続いています。
今週は、「戦国BASARA3」(PS3・Wii、カプコン)、「初音ミク プロジェクトディーヴァ セカンド」(PSP、セガ)などビッグタイトルが目白押し。アキバでの一番人気は「初音ミク」で、スペシャルカラーのPSP本体などが付いた「いっぱいパック」はほとんどの店舗ですでに完売しているようです。「戦国BASARA3」は、PS3版に人気が集中しそう。中古市場で注目なのは、「初音ミク」に加え、安定した売り上げを記録している人気シリーズ「イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ」(PSP、日本ファルコム)に加えて、「ストライクウィッチーズ 白銀の翼」(サイバーフロント)、「アガレスト戦記ZERO ドーン・オブ・ウォー」(コンパイルハート)、「メモリーズオフ ゆびきりの記憶」(5pb.)といった店舗別オリジナル特典付きのXbox360タイトルでしょうね。
◇中古ランキングは次の通り(22~28日・トレーダー調べ)
1位 ラブプラス+(DS)
2位 白騎士物語−光と闇の覚醒−(PS3)
3位 ラストランカー(PSP)
4位 トトリのアトリエ(PS3)
5位 ゴッドイーター(PSP)
6位 ロストプラネット2(PS3)
7位 ファイナルファンタジー13(PS3)
8位 フェイト/エクストラ 通常版(PSP)
9位 ゼノブレイド(Wii)
10位 ニーア・レプリカント(PS3)
小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者
中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。
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