ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
劇場版アニメ「NARUTO−ナルト−疾風伝 ザ・ロストタワー」(むらた雅彦監督)の公開が全国で始まっている。劇場版シリーズ第7作目となる今回は、主人公うずまきナルトが過去にタイムスリップ。抜け忍ムカデから、塔の街“楼蘭”の女王サーラとその民を救うため、亡き実父ミナトと共闘するというストーリーだ。ナルトを演じる声優の竹内順子さんに、作品の見どころや自身の演技について聞いた。(毎日新聞デジタル)
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−−テレビアニメの「NARUTO」が02年にスタートして以来、ご自身の中での変化は?
8年間という年月に関していえば、ナルトだけではなく私自身も変わっていますので、その場で感じ取ることが日々変化しているということだと思います。この部分が大きく変わりましたということはないですが、私もナルトも“8年間生きてきた”ことが、変わったことですね。
−−今作では「親と子」のつながりが、一つの大きなテーマになっています。
ナルトと(父親の)ミナトは、本来は絶対に同じ時間を生きることができない人たちなんですね。ミナトはすでに亡くなっている人だという切なさは、演じていて感じました。ナルトは一度も自分の親と認識しないまま、ミナトもお母さんもいない状況の中でずっと生きていて、16歳の青年になったナルトが父親と会うという状況が切ないというか、酷なことだと思いました。
−−劇中のシーンで、ナルトがサーラに対して言った「やるべきことをやれ」という言葉が印象的でした。
あのフレーズは、他人から言われたら、私だったら反発してしまうと思います。「そんなの自分で決めるわ!」って(笑い)。ただ、ナルトは男の子で言葉足らずなところがあるので、「自分がやりたいと思っていることを忘れないで」ということを、本当は言いたかったのだという気がします。
−−原作のコミックスは累計1億冊を突破しました。多くのファンの方に見られているというプレッシャーは?
ないですね。「NARUTO」は人気ですけど、私自身は別なので。私の見た目がナルトだったら意識するかもしれないですけど(笑い)、全然違いますから。ただ、いろんな方が見ていてくれていると思えば思うほど、仲間がたくさんいるという気持ちなんですね。私は縁があってナルトの役をやらせていただいていますが、アニメや映画で「NARUTO」の世界を形作る、多くの人たちの中の一人という気持ちです。
−−声優業をする上で、一番心がけていることは?
「うそをつかない」です。それ以上何か言葉を付け足していくと、一番初めに思ったイメージがぶれてしまう気がするので、ひとまず「うそをつかない」だけで、私は終わりにしています。
−−映画を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。
ラストのエンディングに向かうまでのシーンと、(主題歌を担当した)西野カナさんの歌に合わせて流れるエンドロールが全てを物語っているのですが、それまではジェットコースターのような早さで展開していくので、最後まで飽きることなく見られると思います。最後は親子の「絆(きずな)」というものを、いろんな方がいろんな目線で感じ取れるようになっている作品だと思うので、親子で見に行くといいと思います。……これは私個人の意見なんですけど、1人で見に行くと、さみしいかもしれない(笑い)。この感動をすぐ誰かに伝えたいのに伝えられないというもどかしさを、私は1人で見てすごく感じたので、ぜひご家族や友達、カップルなど、みんなで映画館に足を運んでいただければと思います。
<プロフィル>
たけうち・じゅんこ=埼玉県出身。声優事務所「尾木プロTHE NEXT」所属。テレビアニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」(テレビ東京系)のうずまきナルト役、「イナズマイレブン」(同)の円堂守役など、元気な少年役の声などを多数演じている。12月5日に「下北沢GARDEN」(東京都世田谷区)で行われる音楽ライブイベント「ZIGZAG 2」に出演予定。
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