MD松尾のヒット解析：「アイルー村」がV2達成　「メトロイド」シリーズ最高の出足

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが8月30日～9月5日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

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　◇先週（8月30日～9月5日）の結果

　人気ゲーム「モンスターハンター」のスピンオフ作品「モンハン日記　ぽかぽかアイルー村」（PSP、カプコン）が前週に引き続きV2を達成しました。入荷はあるのですが、引き続き品薄状態が続いています。低年齢層や女性のユーザーも取り込めているのが強いですね。2位は「メトロイド　アザーエム」（Wii、任天堂）。TSUTAYAとしてはシリーズ最高の出足を記録。「斬撃のレギンレイヴ」、「ゼノブレイド」と、最近の任天堂のコアゲーマー向けWiiタイトルはいずれもヒットしており、今回も良く売れてくれました。一方、「ブリーチ　ヒート・ザ・ソウル7」（PSP、SCE）は5位とちょっぴりさびしい結果に。これまでシリーズを追うごとに売り上げを伸ばしていたのですが、今回初めて前作割れしてしまい、「3」と同水準まで落ちました。

　◇今週の動き

　今週は何といっても人気マンガ原作の「ワンピース　グランドバトル」（DS、バンダイナムコゲームス）でしょう。マンガも史上最高の初版達成、一足先にスタートした劇場版アニメ「ストロングワールド」のレンタルも絶好調とかなり盛り上がっており期待できそう。2、3位には「モンハン日記　ぽかぽかアイルー村」、「Wiiパーティ」（Wii、任天堂）が続くでしょう。また、TSUTAYAでは話題のカードゲーム「戦国絵札遊戯 不如帰 大乱」（PSP、アイレムソフトウェアエンジニアリング）のオリジナル特典として、特別なイラストのカードが付くキャンペーンを行っており、こちらもよさそうです。

　◇ランキングは次の通り（8月30日～9月5日・TSUTAYA調べ）

1位　モンハン日記　ぽかぽかアイルー村（PSP）

2位　メトロイド　アザーエム（Wii）

3位　エースコンバットX2　ジョイントアサルト（PSP）

4位　Wiiパーティ（Wii）

5位　ブリーチ　ヒート・ザ・ソウル7（PSP）

6位　アナザーセンチュリーズエピソード：R（PS3）

7位　コールオブデューティ　モダンウォーフェア2（PS3）

8位　初音ミク　プロジェクト　ディーヴァ　セカンド（PSP）

9位　戦国BASARA3（PS3）

10位　戦国BASARA3（Wii）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。