忽那汐里:「2、3駅分は歩きます」 健康の源はウオーキングと「母の手料理」 映画「BECK」出演

オフの日は「写真展に行ったり、趣味に時間を使います」という忽那汐里さん
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オフの日は「写真展に行ったり、趣味に時間を使います」という忽那汐里さん

 単行本全34巻で累計発行部数が1500万部の大ヒット音楽マンガの映画化作品「BECK」(堤幸彦監督)で、水嶋ヒロさん演じる主人公・竜介の妹でヒロインの真帆を演じた忽那汐里(くつな・しおり)さん。「国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞し女優デビューを果たしてから3年がたち、「今、演技をしているときが一番楽しい」と充実した日々を送る忽那さんに、オフの過ごし方や生き方について聞いた。(細田尚子/毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 高校生の忽那さんは学校が休みの日は、「わりとこもりがちな方なので、最近は外に出ようとしています。やっぱり写真が好きなので、好きな題材のものが展示されている写真展に出かけたり、自分で写真を撮りにいったり」と趣味に時間を費やしている。

 見に行った写真展でよかったのは、「少し前なんですけど、大学が主催していた写真展を見にいきまして、戦争のつめ跡が残っている現場などをセピア色で撮影している写真が展示されていたんですね。題材が題材なんですが、絵のように繊細で、ガラスの反射をうまく利用した写真とかがあって、作品としてとてもすてきでした」という。自分で撮影するだけに写真を見る視点も個性的だ。

 今回出演した「BECK」はマンガが原作だが、オーストラリアで生まれ育った忽那さんはこれまであまりマンガには親しんでこなかった。「マンガを読む習慣があまりないんです。でも今回のように原作のある作品に出るときは読むようにしています。小説のように文字だけのものよりも、早く読むことができ、絵で表現してあるのでイメージしやすいんですが、逆にそれが演じる上で難しく感じることもあります。『BECK』は(音楽や青春という)テーマ性があって面白かった」と興味深く読めたようだ。

 健康的な生活を送るために食事に気を付けている。「母がお弁当を毎日のように持たせてくれて、家でご飯を食べるときは白米ではなくて玄米を食べるようにしています」と家族の応援もあって、元気に過ごせている。「母の料理で好きなのは肉じゃが」と和食を好む。自分でも料理をしたいと勉強中だ。

 今は特定のスポーツは特にしていないが、「最近は2、3駅分歩いたりしています」とウオーキングで健康を維持する。「オーストラリアにいたころは運動しかしていないというほど体を動かしていたんですけど、今は週3回の体育の授業くらい(笑い)。環境的にできることしかしてませんね」と苦笑する。歩くペースは「わりと速い方。友だちと歩いていると『合わせるのが大変だ』って言われます。でも(自分に合わせて)なるべく速く歩いてもらうようにしています」と40分間は歩き続ける。

 学業優先にしているが仕事に理解のある学校に通っているため、「わりと学校でもお仕事の話もしています」とか。「校則違反なんですけど……」と前置きした上で、「学校へ行くと、たまに見つからないようにこっそり屋上に行って友だちとお弁当を食べるんです。屋上っていうだけで『青春だねー』って友だちときゃっきゃっ言いながら休み時間を過ごすのが楽しいんですよ」と学生生活を満喫している。

 最後に女性が50代、60代になっても輝き続ける秘訣(ひけつ)を聞くと、「それくらいの年齢になると、きっとすごく視野が広くなって周りにも神経が行き届くような余裕があると思うんですよ。そういった気配りのできる女性が理想です」と遠くを見つめながら語った。

 <プロフィル>

 1992年12月22日、豪シドニー出身。第11回国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞。07年、「3年B組金八先生 第8シリーズ」で女優デビュー。08年から第50代ポッキープリンセスとして「江崎グリコ ポッキー」のCMに出演し注目を集める。その後は09年にドラマ「メイちゃんの執事」や「魔女裁判」、「小公女セイラ」などに出演。映画は「守護天使」(09年)に出演後、10年に入って、4月に「半分の月がのぼる空」、7月に「ちょんまげぷりん」と立て続けに出演映画が公開。4日には南真帆役で出演した映画「BECK」(堤幸彦監督)が全国で公開された。11年は、「少女たちの羅針盤」(長崎俊一監督)とヒロインを演じた「マイ・バック・ページ」(山下敦弘監督)の公開が控えている。ファースト写真集「seven sips of water.」(ワニブックス、撮影:横浪修)が発売中。

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