劇場版ガンダム00:地球外生命体の登場はあり?なし? 記者座談会で議論白熱、結論は4対2

「劇場版 機動戦士ガンダム00」座談会の様子
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「劇場版 機動戦士ガンダム00」座談会の様子

 地球外生命体の登場で賛否を呼ぶ劇場版アニメ「機動戦士ガンダム00(ダブルオー) -A wakening of the Trailblazer-」。劇場公開に合わせ、「まんたんウェブ」などアニメや映画などのニュースサイト5社から記者6人が参加した座談会が24日開かれ、議論が白熱した。地球外生命体について記者たちが出した答えは4対2で賛成だった。座談会の様子は動画配信サイト「Ustream」で生中継され、最大1000人以上が視聴。視聴者もツイッターで意見を述べるなど、活発なガンダム論が1時間にわたり展開された。議論の一部を紹介する。

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 「機動戦士ガンダム00」(MBS・TBS系)は、07~09年に放送されたアニメ。刹那・F・セイエイら4人の「ガンダムマイスター」が所属する私設武装組織「ソレスタルビーイング」が、世界中の紛争に介入し、「平和のための武力行使」という矛盾した戦いに挑む姿を描いた。第1シリーズ(07年10月~08年3月放送)では、ガンダムを世界の脅威とみなす国家群との戦い、第2シリーズ(08年10月~09年3月)は、統一された「地球連邦政府」に対抗する反勢力を弾圧する独立治安維持部隊「アロウズ」との戦いを描いた。劇場版は第2シリーズの2年後を舞台に、実質上の完結編でガンダムが地球外生命体と戦うという内容。ガンダムを生み出した約200年前の科学者で、作品のカギを握る人物・イオリアの狙いも明かされる。

 座談会は「『劇場版 機動戦士ガンダム00』 No Gundam,No Life!! 大好きだから、敢えて言わせてもらおう! ボーダーレス座談会」と題され、司会者が「~するのは、ありかなしか」などお題を出し、出席者が「あり」「なし」で答え、その理由を語るという内容。まんたんウェブ以外からも、「東京スポーツ」のモバイルサイト、モバイルのエンタメ系情報サイト「girlswalker」、映画サイトの「MovieWalker」、「ライブドア」のアニメ・ゲームサイト「Anigema」が参加した。Ustreamの生中継は24日午後8時すぎからスタートした。

 参加者は自己紹介までは静かだったが、最初の質問「劇場版の長い戦闘シーンはありか、なしか?」について、それぞれが意見を述べた。賛成派は「ガンダムといえばやはり戦闘シーン。今回のシーンは見せ場たっぷりで満足」(girlswalker)、反対派は「これまでならサシ(1対1)の戦いだけど、今回は物量作戦の戦いで、内容が淡泊に見えてしまう」(ライブドア)などの意見が出された。

 最も議論が白熱したのは「ガンダムが地球外生命体と戦うのはありか、なしか?」というお題で、「新しい可能性を見せてくれる作品だから、そのうちの一つとして00を楽しんだ」(MovieWalker)という肯定派、「ストーリーが『スタートレック』のボーグに似ている。先が読めてしまったってところはある」(ライブドア)などの否定派で意見が割れた。

 さらに議論は、各参加者が「00」の本質について語り始めた。「超人みたいな刹那がスーパーマンとしてすべてを治めてしまう。人類が全然成長していないのに、ラストにあのまとまり方でいいのか?と少し疑問に思う」(東京スポーツ)、「刹那は、戦争をなくすための戦争をして、逆に(ヒロインの)マリナは、対話のみで戦争をやめると主張する。その議論の流れで劇場版のラストだったらOK」(まんたんウェブ)とそれぞれが熱く語った。あまりに熱弁をふるううちに、ネタバレも飛び出し、司会もペナルティーのホイッスルを吹くのを忘れて苦笑いする場面があるなど、熱気と和やかさが入り交じる雰囲気で進んだ。

 最後は「(00が)好きだからこそ、嫌いなところ含めての討論ということで発言した。刹那とマリナのラストが、ああいう形で終わったのはとても良かった」(ライブドア)と締めくくった。(毎日新聞デジタル)

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