小池徹平:「オペシーン恐ろしくて糸結ぶ練習した」 「医龍」3年ぶり続編

「医龍3」の会見に出席した小池徹平さん
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「医龍3」の会見に出席した小池徹平さん

 3年ぶりに続編が14日スタートするドラマ第3弾「医龍 チーム・メディカル・ドラゴン3」について、小池徹平さん(24)は4日に東京都内であった制作発表会見で「オペシーンが恐ろしくて(過去の映像を)見返した。3年たつと忘れがちになってしまうので、見返してオペの用語だったり、心臓ってどんなふうだったかなと改めて勉強し直したり、糸を結ぶ練習をした」と久しぶりの撮影での苦労話を披露した。小池さんは第1弾、第2弾にも登場して今回、30歳の指導医となった伊集院登を演じる。

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 「医龍」は02年から「ビッグコミックスペリオール」(小学館)に連載中のマンガが原作(作画・乃木坂太郎、原案・永井明、取材協力・吉村美恵)。世界レベルの腕を持つ外科医・朝田と彼を取り巻く医療チーム「チーム・メディカル・ドラゴン」のメンバーが直面する生と死のドラマをリアルな映像表現とスピード感あふれる描写で表現し、06年4~6月に放送した第1弾は平均視聴率14.8%、07年10~12月の第2弾は平均17.2%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を記録している。今回は臓器移植法の改正や再生医療研究の進歩といった現状の変化を踏まえ、「医療の国際化と外科医の存在意義」をテーマにした完全オリジナルストーリー。脚本は林宏司さん、演出は水田成英さんと、前2作と同じ顔ぶれが担当する。

 今回はパート1から約4年が過ぎ、「パート1の時は不安でしょうがなかった。手術(の撮影)前夜には家を出られなかった」と振り返った小池さんは「今は、あした一日中立ちっぱなしだから、ごはんだけでも友達と食べようとかっていう余裕が出てきた。それが医者っぽくなってきたかなと思う」とコメント。生まれ変わったら医者になれるかという質問に「正直無理。(ドラマの)オペシーンとかリアルにできているけど作っているもの。たまに資料で本物の映像を見ると見てられない。命を背負って患者や家族を背負って人(のからだ)を切るというのは、相当な覚悟や決意がいると思う。僕はビビリなので絶対無理です」と話していた。

 小池さんが演じる伊集院が指導するのは、初共演となる谷村美月さん(20)演じる新人研修医の真柄冬実。谷村さんの印象について「いい意味で普通。話しかけやすいし、芝居をやっていても楽しい」と話し、優秀だが先輩にことごとく盾突く冬実のキャラクターについて「ビシバシ指導できたらいいけど、冬実は、僕“小池”はあまり好きじゃない性格。手を焼く伊集院を通じて『こいつイラッとするな』と思ってもらえれば」とコメント。「ヘタレだった伊集院が問題児に対してどう接していくのか。外科医に対していい印象を持っていないところを伊集院たちの行動で変えていけたら面白い」と話した。

 会見には主人公朝田役の坂口憲二さん(34)、加藤晶役の稲森いずみさん(38)、野口賢雄役の岸辺一徳さん(63)のほか、池田鉄洋さん(39)、佐々木蔵之介さん(42)というおなじみのメンバーと共に、今シリーズから新たに登場する朝田の最大かつ最強のライバル・黒木慶次郎役の遠藤憲一さん(49)も出席した。初回放送は14日午後9時から、2時間8分のスペシャル版。21日以降は毎週木曜午後10時放送の予定。(毎日新聞デジタル)

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