宇江佐真理さんによるベストセラー小説を、岡田将生さん、蒼井優さんの共演で映画化した「雷桜」(廣木隆一監督)が22日に全国で公開される。時代劇映画の公開が相次いでいるが、この作品がほかの作品と違うのは、ラブストーリーに軸を置いた物語だということだ。映画「余命1ケ月の花嫁」の廣木監督が初めて時代劇のメガホンをとった。
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徳川家に生まれた斉道(岡田さん)は、幼いころの体験から、他人を愛せない人間になっていた。一方、山奥で父(時任三郎さん)と暮らす雷(らい/蒼井さん)は、山が乱されないよう村人の姿を見かけるたびに彼らを追い払っていた。そんな2人が、身分違いの恋に落ちる……。
天狗(てんぐ)がすむとうわさされる山に立つ1本の木。それは、落雷で真っ二つに折れたイチョウの木に、サクラが芽をつけた巨木。すなわち雷桜。本来ならありえない樹木に、斉道と雷、2人の関係が象徴されている。
廣木監督同様に時代劇に初出演した岡田さんと蒼井さんは、乗馬や殺陣を特訓。吹き替えは一切ないということだが、2人とも乗馬姿はなかなか様になっていた。また2人とも、自分の力ではいかんともしがたい血筋に対する苦悩を内に秘めつつ、蒼井さんが荒々しい性格の“野生児”雷を熱演すれば、岡田さんも、わがままな殿、斉道を好演していた。
クライマックスでの、雷がとった行動には、驚きを禁じえなかったが、今作の真骨頂はその後にある。詳細を書くことは控えるが、最後の最後で胸を射抜かれた。宮崎美子さんふんする雷の生みの親の存在感も、このとき浮き彫りになる。22日からTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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