注目DVD紹介:アニメ「serial experiments lain」がブルーレイで復活

「serial experiments lain」の1シーン(C)GENEON UNIVERSAL ENTERTAINMENT
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「serial experiments lain」の1シーン(C)GENEON UNIVERSAL ENTERTAINMENT

 98年にテレビアニメで放送され、同年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の優秀賞を受賞した「serial experiments lain(シリアル・エクスペリメンツ・レイン)」のブルーレイディスク・ボックスが10月27日、発売された。

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 世間の流行についていけない内気な女子中学生・岩倉玲音が登校すると、クラスメートの様子がおかしいことに気付く。友人に尋ねると自殺したはずの同級生・四方田千砂からネットワーク端末「NAVI」にメールが届いているという。1度だけ一緒に下校したことがある千砂の死や、うわさが気になった玲音は、ほとんど使っていなかった「NAVI」の電源を入れた。するとそこには「どうして、こっちに来ないの?」「ここには神様がいるのに」などと千砂からのメッセージが届いており、玲音は奇妙な事件に巻き込まれていく……というストーリーだ。

 今では当たり前となったアニメのCGだが、同作はその先駆的存在として知られている。インターネットが普及し始めるころに、ネットワークが現実を侵食するという内容を取り上げて話題となり、メディア芸術祭では、コンピューターの発達と人間の生き方を描きながら、現代人の存在を問うた点が評価されている。

 玲音は「マリア様がみてる」シリーズの二条乃梨子役の清水香里さんが担当した。全13話を収録したボックスの価格は2万7300円。ブルーレイ版は、HD対応にして全カット再撮影、テレビ放映当時の映像素材の特典ディスクや、CD、設定資料なども付ける。また別売りだが、公式シナリオブックも復刊される。(毎日新聞デジタル)

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