ワケもわからず棺おけらしき箱に入れられた1人の男。彼はどうやら地中に埋められているらしい。身近にあるのは電池切れ間近の携帯電話とライター。彼はその二つを使い、外界と交信し、助けを求めなければならない。スペイン出身のロドリゴ・コルテス監督が手がけた究極のワン・シチュエーションスリラー「リミット」が6日に公開される。
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映画が始まり、真っ暗やみがしばらく続き、やがてライターがともるとともに、観客もまた、映画の中に入り込む。主人公は、携帯電話の相手との会話から、ポール・コンロイという男で、職業となぜそんなところに閉じ込められているのかなど状況が徐々に分かってくる。およそ90分間、箱の中からカメラが出ることはない。つまり出演者は、主演のライアン・レイノルズただ1人。究極の状況に置かれた男は果たして生きて外に出られるのか、というストーリーだ。
箱の中は狭く、明かりはほとんどない。そんな限られた空間内で映画を見せ切るコルテス監督の手腕はあっぱれだ。物語は、実際の時間の流れとほぼリアルタイムで進行する。このような状況に陥ることはまずないだろうが、同様のことが起きたときどう行動するといいのか、ヒントにはなる。また、政府や企業は実は当てにならないということを悟り、もしかしたら現実にも同様のことが起きているのでは?と考えると薄ら寒くなる。主演のレイノルズさんは、17日間の撮影期間中、毎日狭い箱の中に入り、演技をさせられたというが、その苦労は察するに余りある。6日からシネセゾン渋谷(東京都渋谷区)ほか全国で順次公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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