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注目映画紹介:「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」大人になった人物の感情のひだも描いた

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「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」の一場面(C) 2010 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. HARRY POTTER PUBLISHING RIGHTS (C) J.K.R. HARRY POTTER CHARACTERS, NAMES AND RELATED INDICIA ARE TRADEMARKS OF AND (C) WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

 英作家J.K.ローリングさんのベストセラー小説を映画化し、01年に1作目が登場して以来、多くの人々をとりこにしてきた「ハリー・ポッター」シリーズが、この第7章でいよいよフィナーレを迎える。最終章「ハリー・ポッターと死の秘宝」は2部構成で展開。前作に続いてデイビッド・イェーツ監督がメガホンをとった。

 ついに復活したヴォルデモート卿(レイフ・ファインズさん)。彼が放った「死喰い人」に追われながら、ハリー(ダニエル・ラドクリフさん)は、ロン(ルパート・グリントさん)、ハーマイオニー(エマ・ワトソンさん)とともに、ヴォルデモート卿の魂の断片が収められている七つの“分霊箱”のうち“三つ目”を探す旅に出る……。

 個人的にはシリーズの中で最高級の仕上がりだと思う。とはいえ、話が少々複雑で前作までの記憶が薄れていたこともあり、最初からすんなりと物語に入り込めたわけではなかった。それでも引き込まれたのは、アクションやコンピューター・グラフィックス(CG)による大掛かりな仕掛けよりも、ハリーをはじめとするキャラクターの心理面がこれまで以上に意識して表現されているからだ。ハリーたちもすでに17歳。大人になった分、葛藤(かっとう)やねたみといった克服しなくてはならない感情が増えた。それを描くことで物語に奥行きが生まれたのだ。心揺さぶられるシーンも多い。例えば、ハリーが両親の墓参りをする場面、ハリーとハーマイオニーが孤独と恐怖をまぎらわせるためにダンスするシーン、ハリーとロン、ハーマイオニーのきずなの強さを改めて思い知らされる場面などなど……。

 観客はまた、作品に従来のハリー・ポッターとは違う何かを感じ取るはずだ。今回、ハリーたちはホグワーツ魔法魔術学校から離れ、外界へと飛び出している。ダンブルドア校長も登場しない。監督も「3人がこんなに無防備で頼りない姿をさらすのはシリーズ始まって以来」と発言している。そんな新鮮さもまた、今作に引き付けられる理由の一つだ。本筋とは無関係だが、ハーマイオニー役のワトソンさんが美しいレディーになっていたのには驚き、月日を感じた。PART2は11年7月15日に公開予定。PART1は11月19日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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