宇多田ヒカル:休養前最後のライブに過去最多92万5000アクセス

 年内をもってアーティスト活動を無期限休止することを発表した歌手の宇多田ヒカルさんの休止前最後のコンサート「WILD LIFE」が8日、動画サイト「ユーストリーム」で全世界に生配信され、同時間帯では全世界最高、ユーストリームで国内過去最多となる延べ92万5000件のアクセス数を記録した。

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 コンサートは8、9の両日、横浜アリーナ(横浜市港北区)であり、2日間で観客2万8000人(各1万4000人)を動員したほか、8日の公演の模様は、全国64の映画館70スクリーンで計1万7000人が生中継を見守った。ユーストリームは8日午後7時から2時間半にわたって全世界に生配信され、同時アクセス数は一時10万件を超え、同サイトのツイッター投稿数も18万5000件と圧倒的な人気を集めた。

 今回は宇多田さんにとって約4年ぶりのコンサートでもあり、アリーナ中央には自身初というセンターステージがしつらえられ、大きな公演では初めてというバイオリンなどの弦楽器も取り入れたほか、自らピアノを演奏してのパフォーマンスも。8日の初日公演では、「First Love」「traveling」「SAKURA ドロップス」など全22曲を熱唱。ジョン・レノンの命日に当たることから、ビートルズの「アクロス・ザ・ユニバース」もギターの弾き語りで披露した。

 会場を埋め尽くすファンからは「ヒッキーありがとう!」「ヒッキー大好き!」と惜しみない声援が送られた。デビュー曲の「Automatic」を熱唱した宇多田さんは、「まさか15歳のときの歌を、みんなとこんなふうに、12年後に楽しめてるとは思ってませんでした。ありがとう!」と満面の笑み。最後は「15歳のときの12月9日にデビューしたときに出したシングルの曲。初心に帰って、最後はこの曲で締めたいと思います」と、「time will tell」を歌い上げた。宇多田さんは、名残惜しげにファンに手を振りながら「本当にありがとう!」とうっすらと瞳を潤ませながら、鳴りやまぬ拍手と歓声の中、笑顔で花道を歩き、最後にファンに一礼して退場した。(毎日新聞デジタル)

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