お笑い芸人の渡辺直美さんが19日、お笑い映像コンテスト「S-1(エスワン)バトル」ラウンド4で女性芸人初となる殿堂入りを果たし、授賞式に登場した。プレゼンターのK-1グランプリ2010世界王者のアリスター・オーフレイム選手に“抱っこ”された体重90キロの渡辺さんは「男性に抱きかかえられたのは初めて!」と大感激。「体の大きい人って大好き。アリスターさんはどストライクです、かっこいいですね。どうにかなんないですかね」と早速アプローチしていた。
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05年から行われている「S-1バトル」は、お笑い芸人のネタ映像を携帯電話ユーザーの審査でランキングし、チャレンジャー作品とのバトルを勝ち抜いて、ランキング1位を5回連続で獲得すると、殿堂入り作品として賞金1000万円と最終決戦「S-1グランドチャンピオン2011」への出場権が与えられる。今年度は、お笑いコンビ「Wコロン」、「トータルテンボス」、浅越ゴエさんが殿堂入りを果たしている。
渡辺さんは食べ物への執着を題材とした作品「ふり向けばデブがいる」で11月18日に1位を獲得。その後庄司智春さん、バッドボーイズ清人さん、お笑いコンビ「2丁拳銃」、「天津」の作品を撃破し、5回連続でランキング1位を獲得した。渡辺さんは作品について「食べ物がなくなっていると疑われる。デブはそういう目に遭うんです。そんなぽっちゃりの思いを作品にしました。ディレクターと結構もめて、けんかしながら作りました」と振り返り、受賞の要因は「太っている人なら分かると思うので、太っている人の組織票もあるかも」と笑顔で話した。
賞金1000万円の使い道について、渡辺さんは「家に洗濯機と冷蔵庫がなくて、1年ほど暮らしている“ゴミ屋敷”なんですけれど、その二つを買って、あとは出演してくれたみんなでおいしいご飯を食べる。みんな太っているんで、すぐなくなっちゃう……。あとは、毛が濃いので、全身脱毛とか?」と思いを巡らせていた。
11年3月に予定されている最終決戦について、渡辺さんは、まだ秘密と言いながらも「何となく決めています、たぶん優勝するんじゃないでしょうかね。デブネタではありません。面白いと思います」と自信をにじませ、「女性初ということで、グランドチャンピオンも頑張らなきゃ」と意気込んでいた。授賞式式の模様は、会見終了まで、スマートフォン「GALAPAGOS 003SH」向けに、Ustreamで初の3Dライブ中継された。(毎日新聞デジタル)