女優の沢口靖子さん、水野真紀さん、長澤まさみさんを輩出した「東宝シンデレラオーディション」のグランプリ発表会が9日、東京都内で行われ、鹿児島県出身の上白石萌歌(かみしらいし・もか)さん(10)が史上最年少でグランプリに輝いた。萌歌さんは「夢みたいです。うれしくて言葉が出てきません」と受賞の喜びを語った。審査員特別賞には萌歌さんの姉の萌音(もね)さん(12)と林成美さん(14)=神奈川県出身、松島純菜さん(13)=千葉県出身、山崎紘菜(ひろな)さん(16)=同=が選ばれた。
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「東宝シンデレラオーディション」は、84年に東宝の創立50周年の記念イベントとして開催。その後87年、91年、96年、00年、06年に開催し、今回が7回目。沢口さんは第1回のグランプリ、水野さんは第2回の審査員特別賞、長澤さんは第5回のグランプリを獲得している。
萌歌さんは受賞の瞬間には家族やミュージカルの先生の顔が浮かんだといい、「みんなのおかげだなと思いました」とコメント。賞金の100万円は「両親に」といい、目標とする女優を聞かれると「水野さんと長澤さん」と答えて2人を喜ばせた。将来は「どんなこともできる女優」になりたいという。審査員特別賞を受賞した姉にひと言言うとしたらと聞かれると「ありがとう」と答えた。
長澤さんは萌歌さんについて「1人だけ違うオーラがあると思った」と話し、「(萌歌さんは)しっかりしているので、楽しんで毎日を過ごしてほしい。笑顔を忘れないで」とエールを送った。「母親のような気分」と笑顔を見せた水野さんは「女優はマラソンのようなもの。いろんなことを吸収して女優さんとして育ってほしい」と応援の言葉を送った。
今回は過去最高の4万4120通の応募があり、書類審査や地区予選、合宿審査を通過した15人のファイナリストがグランプリ発表会に登場。プレゼンターを水野さんと長澤さんが務めた。新たに設けられた賞「ニュージェネレーション」には、小川涼さん(10)=千葉県出身=と浜辺美波さん(10)=石川県出身=が選ばれた。(毎日新聞デジタル)