紺野美沙子:地元で3回目の朗読会「命ある限り続けていきたい」

「紺野美沙子の朗読座」を開催した紺野美沙子さん
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「紺野美沙子の朗読座」を開催した紺野美沙子さん

 女優の紺野美沙子さんが5日、たまプラーザテラス(横浜市青葉区)で朗読イベント「紺野美沙子の朗読座」を行った。この地域に住む紺野さんが10年10月から開催し、今回が3回目。紺野さんは「こういった催しを、命ある限り続けていきたい」と話し、共演した俳優の渡辺徹さんは「ボランティアのような形でなさっていて、すてきです。地元を愛してらっしゃるんですねー」と感嘆の声を上げた。

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 「紺野美沙子の朗読座」は、文化施設や芸術的な催しが地域に足りないと考えた紺野さんと、「地域のライフスタイルコミュニティーセンター」を目指す「たまプラーザ テラス」の思いが重なり、共同企画として生まれたもの。今回は渡辺さんを招き、初の掛け合いによる朗読が行われた。演目は、今回のために書き下ろされた作品「あなたはだあれ?」で、頻繁にかかってくるイタズラ電話を巡り、熟年夫婦がこっけいな会話を繰り広げるという内容だ。 

 紺野さんは「地元で何かやりたいと思っていたときに、ちょうど『たまプラーザテラス』さんができるということで、『やった!』と思いました。最初はもっとこぢんまりしたイメージだったんですけど、有料でプロが行う催しであるなら、きちんとしたものをと思い、たくさんの方にご協力いただきました。おかげで3回目を迎え、リピーターの方もいらして、続けることが大事なんだと思いました」とこれまでの活動を振り返った。

 「芸術的な催し」に朗読を選んだ理由としては「少人数でできるし、声だけで想像してもらえるからです。いろんなメディアがありますが、『やっぱり生っていいな』と感じてほしいし、『(朗読でも)これだけの表現ができるんだよ』と伝えたいですね」と話した。今後については「『たまプラーザ』発の産地直送イベントとして、いずれは他の地域でも開催できたらと思っています」と目標を語った。

 第4回は「茨木のり子の世界」と題し、4月23日に開催。詩人や童話作家など多彩な顔を持つ茨木のり子さんの詩集を朗読し、チェロ奏者の田中愛さんも参加する。(毎日新聞デジタル) 

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