もやしもん:単行本限定版を異例の半額に 作者「価格で感謝表した」

「もやしもん」のカット (c)石川雅之/講談社
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「もやしもん」のカット (c)石川雅之/講談社

 人に見えない菌が見え、話ができる農大生の愉快な暮らしを描いた石川雅之さんのマンガ「もやしもん」の10巻(3月25日発売)が、通常の半額の300円で発売される。初回限定版のみで、売り切った後は通常の570円になる。28日まで予約を受け付けている。

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 「もやしもん」は、菌を肉眼で見て、コミュニケーションが取れる主人公を中心に、個性的な農大生の日々を描いたマンガで、07年にはフジテレビの深夜アニメ放送枠「ノイタミナ」でアニメ化。10年には中村優一さん主演でドラマ化され同じ枠で放送された。コミックスの累計発行部数は570万部。

 マンガの限定版は、フィギュアやDVDなどが付いて値段が高いのが普通だが、作者の石川さんは「そもそも限定版とは感謝を伝えるもの。雑誌で連載を追いかけ、単行本の発売日をチェックしてくれる読者さんにお礼の形を表したいというのが始まり。感謝の意思を徹底的に価格で表した。『自戒込みアンチ限定版商法もやしもん10巻ご愛顧感謝限定版』です」と説明している。

 見た目は、コンビニエンスストアにある再掲載のマンガに近いといい、カバーはなし。表紙は通常版とは別の絵になり、限定版のみの描き下ろしも少しあるという。(毎日新聞デジタル)

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