マンガ質問状:「神様ドォルズ」 男女対照的なキャラと“案山子”バトルが見どころ

やまむらはじめさんのマンガ「神様ドォルズ」1巻の表紙
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やまむらはじめさんのマンガ「神様ドォルズ」1巻の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、ロボットのような謎の物体「案山子(かかし)」の戦いを描いたやまむらはじめさんのマンガ「神様ドォルズ」です。サンデーGX編集部(小学館)の夏目晃暢さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 故郷の村を捨てるように上京し、学生生活を送る枸雅匡平(くが・きょうへい)。だが、「案山子」という人形を操る幼なじみの殺人者・阿幾(あき)と、匡平の妹・詩緒(うたお)の出現によって、その平穏は変貌してしまう……。見どころは、詩緒、史場日々乃(しば・ひびの)をはじめとする生き生きとした女性キャラ(元気な娘ッ子ぞろいです!)と、匡平や阿幾といった陰影のある男性キャラのアンサンブルなドラマ。そして、その彼、彼女らが操るロボットのような超常の人形「案山子」が繰り広げるバトル要素あふれる物語です。とにかく表情豊かな詩緒が子犬のように可愛いので、まずは一度読んでみてください。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 シリーズ連載だった前作「境界戦線」が一段落したあと、次回作について、やまむら先生と打ち合わせをしていたときに、「次は(やまむら先生の)代表作になるような連載をお願いします」と話したことがきっかけだと思います。また、冗談半分で「アニメ化を狙いましょう」と言ったような記憶もあります(笑い)。

 −−編集者として作品を担当するうえでうれしかったことは?

 このままいけば作品の内容はもちろんセールス的にも、やまむら先生の代表作になりそうな感じです。担当編集者として、これほどうれしいことはありません。引き続き、陰日なたとなってやまむら先生をサポートしていければと思っております。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 連載中の原作は、舞台が匡平の故郷・空守村(からかみむら)へ移り、新キャラや新たな案山子が登場して盛り上がりは必至です。詩緒の成長、匡平と阿幾の確執の行方、もちろん人気キャラまひるも本筋に絡んできますので、今後の展開にご期待ください。また、今夏放送へ向けてテレビアニメの制作は快調に進んでおります。詩緒たちが動くのはもちろん、案山子が画面狭しと飛翔(ひしょう)しますので、こちらもご期待ください。

 サンデーGX編集部 夏目晃暢

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