雑誌大賞:ハガレン最終回再掲載で「少年ガンガン」ノミネート

「鋼の錬金術師」最終回を再掲載した「少年ガンガン」9月号
1 / 1
「鋼の錬金術師」最終回を再掲載した「少年ガンガン」9月号

 雑誌やその周辺業界の活性化を目指して設立された「第1回雑誌大賞」(同実行委)の大賞候補となるノミネート10誌が4日、発表された。昨年秋に月刊化された「non−no」11月号(集英社)、村上春樹さんのロングインタビューが掲載された「考える人」10年夏号(新潮社)、B'zの稲葉浩志さんが表紙を飾り、私生活にも言及したインタビューを掲載した「GQ JAPAN」10月号(コンデナスト・ジャパン)などに並んで、「鋼の錬金術師」の最終回を再掲載した「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)が唯一のマンガ誌としてノミネートされた。

ウナギノボリ

 「鋼の錬金術師」最終回は、6月11日発売の同誌7月号に掲載され、部数は前月の2割増しで発行されたが、多くの書店で完売となり、一時、ネットオークションなどで6倍のプレミア価格が付くほどの事態となった。同誌は読者の要望に応える形で8月12日発売の9月号で再掲載した。

 その他のノミネートされた雑誌は、表紙が「嵐」のメンバーの1人ずつと全員の6パターンあった「non−no」2月号、「非ネイティブの英語術」を掲載した「週刊東洋経済」9月18日号(東洋経済新報社)、「ディズニー特集」を掲載した「Pen」12月15日号(阪急コミュニケーションズ)、キリスト教を分かりやすく特集した「Pen」1月1日・15日号、100万部を発行したファッション誌「sweet」9月号(宝島社)、話題のタレント、沢尻エリカさんが表紙に登場した「美STORY」10月号(光文社)の計10誌。

 また、「TREND MAKE MAGAZINE賞」には、「山ガール」を浸透させた「ランドネ」、一般人を「おしゃP(=おしゃれプロデューサーの意)」として自身のブランドができるまでを追いかけた「JJ」(光文社)、新しいかたづけ術を提案するヨガから生まれた言葉「断捨離」をはやらせた「anan」と「クロワッサン」(ともにマガジンハウス)、いくつになってもきれいな女性を呼ぶ「美魔女」を広めた「美STORY」の5誌がノミネートされた。

 「第1回雑誌大賞」は、10年7~12月までに発売された雑誌を対象に、「この1冊はすごかった」という雑誌に贈られる「雑誌大賞」、世の中の流行についてここが流行元だったという雑誌に贈られる「TREND MAKE MAGAZINE賞」、創刊雑誌の中で最も世の中をにぎわせた雑誌に贈られる「雑誌新人賞」の3賞を、小学館・集英社・講談社・光文社・マガジンハウス・宝島社など主要な出版社の主だった雑誌100誌の編集長と100人の書店員の投票によって選出する。大賞などの最終発表と授賞式は28日を予定している。(毎日新聞デジタル)

マンガ 最新記事