タレントの新山千春さん(30)が3日、フォトブック「新山千春のおしゃれ開花ノート」(ワニブックス)の発売記念サイン&握手会を東京都内の書店で行った。青森市出身の新山さんは、東日本大震災で被害を受けた故郷を思い、「昨日より今日、今日より明日と小さなことでも喜びを見つけて一緒に頑張っていきましょうと伝えたい」と目に涙を浮かべながら話した。
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仕事中に地震にあったという新山さんは「実家に連絡してもつながらなくて不安でいっぱいでした。その日は仕事よりも家族が心配だった。(青森県)八戸市も大きな津波の被害があった。粉ミルクや紙おむつ、お菓子を(救援物資として)送った」と話した。約1週間前に実家に帰ったが「実家は被害が少なかった」という。
また新山さんの娘は幼稚園で地震に遭い、「(地震の後で)会えたときに号泣して胸に飛び込んできた。地震以来、毎日夜泣きが止まらない。地震速報の音や携帯の音に敏感になっている。『思い出しちゃった?』と聞くと『ずっと怖い』と言っている」と明かし、「都内で地震にあっても怖がっている。被災地では子供も大人も怖がっていると思う」と言葉を詰まらせ、涙を見せた。この日のイベントを自粛することも考えたというが、「このイベントを楽しみにしてくれている人がいるので、少しでも笑顔を提供できれば」と開催を決めたことを明かし、保育の「チャイルドマインダー」資格を持つ新山さんは資格を生かして子供のケアをして被災者のサポートをする予定だと語った。
「おしゃれ開花ノート」は、新山さんの私服やメーク術、娘とのファッションコーディネートなどを紹介したスタイルブック。A5判、128ページ、1470円。イベントには200人のファンが集まった。(毎日新聞デジタル)
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