おもひでぽろぽろ:ジブリの名作が初ミュージカル化 主演の仙台出身・朝海ひかるが思い 

ミュージカル「おもひでぽろぽろ」に出演する朝海ひかるさん(左)と三重野葵さん
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ミュージカル「おもひでぽろぽろ」に出演する朝海ひかるさん(左)と三重野葵さん

 スタジオジブリの劇場版アニメを初めてミュージカル化した「おもひでぽろぽろ」の公開ゲネプロが15日、「天王州 銀河劇場」(東京都品川区)で行われた。

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 「おもひでぽろぽろ」は91年に公開された高畑勲監督作品。今の自分に物足りなさを感じている27歳のOLタエ子が、10日間の休暇を取り、子供のころからあこがれていた山形を旅する。美しい自然や、温かな人々に触れるうち、小学校5年生のころの思い出が次々よみがえってきた。そんな「おもひで」たちの中に潜む、自分の苦い過去や今の悩みを乗り越え、タエ子は自分らしい生き方を見つけていく……というストーリー。

 舞台では、主役のタエ子を、元宝塚女優の朝海(あさみ)ひかるさん、タエ子の母とばっちゃの2役に同じく元宝塚女優の杜けあきさん、田舎で出会う青年トシオ役は、「劇団わらび座」の三重野葵(みえの・あおい)さんが演じる。

 ゲネプロ前の会見で、仙台出身の朝海さんは、東日本大震災から復興に向け歩み出してる東北地方を見て、「(被災された)いろいろな方の思いや言葉を聞くと、考えさせられる。かえって自分が励まされる感じがします。自分は何やってるのだろうと反省させられもします」と思いを語った。ジブリ作品の初ミュージカル化について、「(出演が決まった時は)ジブリの大ファンなので、信じられないぐらいうれしかったですね」と話し、「『昔こんなだったな私たち』ということを見ていただけたら、感じていただけたら」とアピールした。16~29日まで天王州 銀河劇場で上演。会場では、スタジオジブリの協力で、原作映画のイラスト12点、舞台のために書き下ろしたイラスト1点が展示される。(毎日新聞デジタル)

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