西原理恵子:福本伸行ら人気マンガ家 原発事故の風評被害に苦しむ福島県川俣町でイベント

福島県川俣町のイベントに参加する西原理恵子さん(左)と福本伸行さん
1 / 1
福島県川俣町のイベントに参加する西原理恵子さん(左)と福本伸行さん

 マンガ「毎日かあさん」の作者の西原理恵子さんや「カイジ」シリーズで知られる福本伸行さんら人気マンガ家が、東日本大震災で起きた福島第1原発事故による風評被害を受けている福島県川俣町を元気づけようと、23日に現地に出向いて応援イベントを開くことが16日、明らかになった。イベントは町の体育館で実施する予定で、福本さん行きつけの吉祥寺(東京都武蔵野市)のホルモン居酒屋から食材提供を受けて現地で振る舞うほか、イベントやサイン会を実施する予定だという。

あなたにオススメ

 西原さん、福本さんのほかには、「20世紀少年」の浦沢直樹さん、「ジパング」のかわぐちかいじさん、「グラップラー刃牙」の板垣恵介さん、「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰さん、「闇金ウシジマくん」の真鍋昌平さん、「風の大地」のかざま鋭二さん、「はじめの一歩」の森川ジョージさん、「海月姫」の東村アキコさんらが現地でイベントに参加する予定。また、井上雄彦さん、しげの秀一さん、ちばてつやさん、藤沢とおるさん、CLAMPらが色紙を寄せるという。

 福島県川俣町は福島市の東隣にある人口約1万5000人の町で、養蚕業や絹織物業などが盛んな「絹の里」として知られ、特産品の地鶏「川俣シャモ」を使って「世界一長い焼き鳥」全国対決などのイベントを行ってきた。だが、今回の原発事故で一時的に水道水や牛乳から放射性物質が検出され、それが全国で報道されて以来、シャモをはじめ地元製品の取り引きが激減。11日には町の一部が計画的避難地域に該当するという報道が加わり、町のほとんどが安全であるにもかかわらず、全町が危険だという風評被害を受けている。

 地元の建設会社「寿建設」の森崎英五朗社長が企画した応援イベントには、ホルモン居酒屋「わ」(東京都武蔵野市)の光山英明さんが200キロのホルモンやハラミなどの肉と炭を持参して無料で振る舞い、その光山さんの声掛けで、人気のフレンチレストラン「オギノ」(東京都世田谷区)からもカレー(ルー)100キロと米300キロが提供される。さらに「わ」の常連客の福本さんらの声がけで多数のマンガ家仲間や同業者がボランティアで駆けつけ、イベントやサイン会を行って地元民を元気づける予定だ。(毎日新聞デジタル)

マンガ 最新記事