動画配信サイト「ニコニコ動画」で8日、両国国技館（東京都墨田区）で開幕した大相撲「五月技量審査場所」の初日を生放送したところ、15万7000人が視聴したことが分かった。通常、同サイトの生放送では1番組につき10万人が視聴すると反響が大きかったとされるが、午前8時半～午後6時と早朝からの長時間の放送で15万人以上は異例の多さで、サイトを運営するドワンゴの関係者も「予想以上」と驚いている。
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「五月技量審査場所」（8～22日）は、一連の八百長問題などの不祥事を受けて、興行ではなく、技術を審査する場所として五月場所に代わって開催している。本場所ではないため、会場は一般に無料開放され、NHKは中継をしていない。そのため、ドワンゴと二ワンゴが運営する「ニコニコ生放送」では全取組を無料でネット中継している。
8日、「ニコニコ生放送」の番組に投稿されたコメント数は20万1500本に上った。午前8時半の開場直後から1万5000人を超えるユーザーが生放送を視聴。コメントには「リビングにPC移して婆（ばあ）ちゃんと観戦ちう（中）」と家族でネット中継を楽しんでいる様子がうかがえるものや、「四股（しこ）に迫力があるな」「やっぱ横綱は迫力が別格だな」「相撲好きのニコニコユーザーこんなにいるのかよｗ」「初めて見るけどこんな奥深いものだったんだな」と初めてのネット中継に感動したというコメントが多く寄せられた。
取組が序ノ口、幕下と進むにつれ、画面に映る観客席も埋まり始め、同時に視聴者数も急激な伸びを見せた。幕内の取組が始まると視聴者の盛り上がりも最高潮。結びの一番の「白鵬と豊ノ島」の取組には「ついにラスボスか」「ざわ…ざわ…」「キター！」「安定してる。これぞ横綱相撲だなー」など興奮や感心するコメントが多かった。
生中継はNTTレゾナントが運営する「goo大相撲」とNTTぷららの「ひかりTV」でも実施。また、日本相撲協会の携帯電話向け公式相撲情報サイトでは月額315円で有料会員登録をした上で、210円の追加オプションコースを申し込むと携帯電話で生中継を見ることができる。（毎日新聞デジタル）
