長澤まさみ:岡田准一とスタジオジブリの新作「コクリコ坂から」の声優に決定

スタジオジブリの新作「コクリコ坂から」の主人公の声を担当する長澤まさみさん
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スタジオジブリの新作「コクリコ坂から」の主人公の声を担当する長澤まさみさん

 7月16日に公開されるスタジオジブリの劇場版アニメ最新作「コクリコ坂から」(宮崎吾朗監督)に女優の長澤まさみさん(23)と人気グループ「V6」の岡田准一さん(30)が主要キャストの声を担当することが13日、明らかになった。長澤さんは主人公の高校2年生の少女・松崎海を、岡田さんは海が心を寄せる少年・風間俊役の声を担当する。

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 長澤さんはアカデミー賞を受賞した短編アニメ「つみきのいえ」(08年)のナレーションやスタジオジブリが作画を担当しニンテンドーDS用ゲーム「ニノ国 漆黒の魔導士」(10年)などで声を担当したことはあったが、長編アニメの声優は初挑戦。長澤さんは「喜びと同時に、ジブリ作品が大好きなので私で大丈夫かなと少し不安もありますが、とにかく楽しむことを忘れないように自分らしくできたらと思います。声優は初めてのことですが、海ちゃんのしっかりとした芯のあるところをキチンと出せるよう、丁寧に落ち着いて取り組みたいです。(脚本を読んで)私たちに何が本当に必要なのか考える時間を持ってみることも大切なのではないかと思いました」とコメント。

 岡田さんは吾朗監督の前作「ゲド戦記」(07年)に王子アレン役で出演していた。岡田さんは「宮崎吾朗監督とは、2度目のお仕事になりますが、今回もお話をいただけたこと、そして大好きなジブリ作品に参加させていただけることを大変光栄に思います。監督やキャスト、スタッフの皆さまに支えていただき、いつまでも見続けられるジブリ作品の力に、少しでもなれるように精いっぱい演じたいと思います」と話している。

 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「海ちゃん役の長澤さんに関しては、三谷幸喜さん脚本のドラマ『わが家の歴史』での彼女のお芝居がよかったので、決めました。そして、海ちゃんの相手役の俊くんには、『ゲド戦記』にも出てもらった岡田君に。一度一緒にやっているので、気心が知れているので、お願いすることにしました」と起用理由を説明。吾朗監督は「長澤さんを選んだのはカンです。カンは大当たりでした。アフレコはとても順調に進んでいます」と起用が間違っていなかったことを確信したようだ。

 初共演となる長澤さんと岡田さんを支えるのは、ジブリ作品の常連、竹下景子さんや石田ゆり子さん、風吹ジュンさん、内藤剛志さん。また、風間俊介さんと大森南朋さんがジブリ作に初参加し、ジブリは2作目となる香川照之さんら実力派俳優陣が脇を固める。

 「コクリコ坂から」は佐山哲郎さん原作、高橋千鶴さん画の少女マンガで、80年に「なかよし」(講談社)で連載された。コミックスは一時絶版になったが、スタジオジブリの企画・編集で今年7月に角川書店から新装版が発売されている。主人公の海は、おさげ髪の平凡な高校生。船乗りの父は事故で行方不明、写真家の母は撮影で海外を飛び回っており、祖母の花と妹の空、弟の陸の世話をしながら留守宅を守っていた。学校では新聞部の風間俊と生徒会長の水沼史郎が起こす騒動に巻き込まれ、家族を巻き込んでドタバタな毎日を送る、ギャグあり、ラブストーリーありの青春物語。マンガ自体の時代背景は60~70年代とみられ、タイトルの「コクリコ」とはフランス語で「ひなげし」のこと。

 映画では、東京五輪目前の1963(昭和38)年の横浜を舞台に女子高生の初恋物語が描かれる。吾朗監督がメガホンをとるのは、「ゲド戦記」以来5年ぶりで、主題歌は同作品と同じ手嶌葵さん。全国東宝系でロードショー予定。(毎日新聞デジタル)

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