ルパン三世:アニメ化40周年で初展覧会 モンキー・パンチ氏の原画100点やパイロット版を公開

「ルパン三世展」のメーンビジュアル(C)モンキー・パンチ(C)モンキー・パンチ/TMS・NTV
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「ルパン三世展」のメーンビジュアル(C)モンキー・パンチ(C)モンキー・パンチ/TMS・NTV

 モンキー・パンチさんのマンガ「ルパン三世」のアニメ化40周年を記念した展覧会「ルパン三世展」が8月10日から松屋銀座(東京都中央区)で行われる。同作のマンガ、テレビシリーズ、映画作品を一挙に紹介する初めての本格的な展覧会で、モンキー・パンチさんが手がけた原画約100点展示するほか、アニメ化を決定づけたという約12分半のパイロット版を上映するなど貴重な資料を公開する。

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 「ルパン三世」はモンキー・パンチさんが67年から「漫画アクション」(双葉社)で連載、71年にアニメが初放送された。アニメはテレビシリーズ3回、劇場版6作に加え、89年からは2時間のテレビスペシャルを不定期で放送。今秋、約1年半ぶりの新作が日本テレビで放送される。

 展覧会は、09年の「赤塚不二夫展」などを手がけたブックデザイナーの祖父江慎さんが会場デザインを担当。マンガ、テレビシリーズ、映画などのカテゴリーに分け、それぞれの作品を紹介する。マンガ原画は、連載初回の生原稿や最終回の扉絵のほか、77年に連載を開始した「新ルパン三世」の扉絵などを展示。パイロット版は、テレビアニメ化前に劇場版アニメとして企画された際のプレゼンテーション用に作られたもので、シネマスコープ版とスタンダード(TV)版があり、ルパンの声をそれぞれ故・野沢那智さん、故・広川太一郎さんが演じている。12分半の映像全編を公開することは決定しているが、どちらかの版のみか、日替わりなどで2版とも公開するかは現在、未定という。

 ほかにアニメ化までの企画書やキャラクター設定の資料などアニメに関する資料約40点、セル画約50点、映画「ルパン三世 カリオストロの城」の城のレイアウト図や、アニメーターの大塚康生さんによるイラスト、アニメ監督の故・出崎統さん、アニメーターの北原健雄さんのエッセイなども展示。峰不二子のフィギュアなど同展のオリジナルグッズも販売される。

 展覧会は8月10~22日の午前10時~20時。最終日は17時まで(入場は閉場の30分前まで)。料金は一般1000円(前売り700円)、高大生700円(前売り400円)、中学生以下無料。(毎日新聞デジタル)

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